世界アパレル企業売上高ランキング2013
2013年度の世界アパレル企業売上高ランキングを集計致しました。為替レートは5月26日現在の101.90円で算出しております。
順位 | 企業名 | 売上高(兆円) |
1位 | インディテックス | 2.33 |
2位 | H&M | 2.01 |
3位 | GAP | 1.64 |
4位 | ユニクロ | 1.14 |
5位 | Limited Blands | 1.09 |
6位 | PVH | 0.83 |
7位 | ポロ ラルフローレン | 0.76 |
8位 | ネクスト | 0.63 |
9位 | しまむら | 0.50 |
10位 | アバクロンビー&フィッチ | 0.42 |
それぞれ決算時期が異なるので、単純比較は出来ませんが、以上のような順位となっております。
C&Aなど、一部、売上高が確認出来なかった企業は除外してあります。
ちなみに2012年のランキングは下記ページをご参考にしてください。
世界アパレル専門店売上高ランキング2012|Fashionsnap.com
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2013-08-17/apparel2012-top10/(外部サイト)
トップはインディテックス。
アパレル業界売上高世界一位はZARAなどを擁するスペインの本社を置く「インディテックス」。売上高は遂に2兆円を突破。
ここ数年、H&Mと激しいトップ争いを演じつつ、毎年、トップを堅持。
日本国内にも今年、ZARAの姉妹ブランド「Stradivarius」を初上陸させるなどグローバル展開で成功を収めており、注目市場インドネシアにも真っ先に進出している押しも押されぬ業界ナンバー1企業です。
※ZARA姉妹ブランド「Stradivarius(ストラディヴァリウス)」がららぽーと甲子園に国内初出店決定。
※アパレル業界で今注目の国は・・・
2位はスウェーデンの「H&M」。
こちらも2兆円突破。
世界中に展開しており、日本国内にも2008年に初進出して以降、現在では40店舗もの店舗を展開しています。
3位はアメリカの「GAP」。
こちらもしっかり業績を伸ばし、昨年同様3位を堅守。
ユニクロは1兆円突破で4位に浮上。
「ユニクロ」は昨年、約9200億円の売上で第五位でしたが、2013年度は1兆円を突破。Limited Brandsを抜き4位に浮上しております。
ここ数年の業績の伸びは他の追随を許さないレベルで群を抜いており、2014年度も23%もの売り上げ増を達成しており、先行するGAPを猛追しています。
しかしながら日本国内ではやや頭打ち気味で、昨年は増収したものの減益となり、やや苦戦を強いられました。
打開策としてアジアや南半球への進出を掲げ、2020年までに5兆円企業となる事を目指しています。
注目はPVH
この中で注目はアメリカ「PVH」。2012年に29億ドルの売り上げを持つワーナコを買収しており、その買収もあって売上高は81億ドルを突破。2013年度、一気に6位に大飛躍。
カルバン・クライン、トミー・ヒルフィガーといった看板ブランド以外にもバンヒューゼンやアロー、バスといった歴史と人気を兼ね備えたヘリテイジブランドを持っており、バンヒューゼンを韓国に展開するなどアジアを狙ったグローバル展開を本格化させる気配も見せており、次の1兆円企業筆頭候補と言える企業です。
※カルバンクラインやトミーヒルフィガーのPVH社がバンヒューゼンを韓国に展開へ。
決算を終えたばかりのアメリカ「ポロ・ラルフローレン」も2013年度は売上高前年比7%の伸びを見せており、1兆円企業へと成長を続けています。
新たな急成長企業が現れない限り、この両社のどちらかが次の1兆円企業となるのかもしれません。
しまむらもランクイン
国内企業からは「しまむら」もランクイン。5000億円企業として9位にランクインしております。
国内ではユニクロを追い2強状態を築くしまむらですが、昨年は苦戦。
5期ぶりの減益となりましたが、2014年度は強気の増益見込み。
しまむらはほとんど国内でしか展開しておらず、今後はアジアを始めとする海外に打って出ないと売上高の大幅アップは見込めないかもしれません。
ユニクロは今後更なるグローバル展開に力を入れて行く様子で、特に今後、ファッションの西洋化が進むと予想されるアジア圏には距離的にも文化的にも強みを持ちますので、アジア圏での競争を優位に進められれば2020年までの5兆円企業、世界一のアパレル企業となるのも非現実的な話ではないのかもしれません。
またGAPやアメリカ勢もしばらくはドル高が続くでしょうし、海外に打って出やすい環境と言えるため、積極的な海外進出を展開する可能性があります。
特にPVHの持つブランドはヴィンテージ市場では人気のあるブランドという事もあり、日本で受け入れられる可能性は充分にあると思われ、GAPやポロ・ラルフローレン以上に注目していきたいブランドです。
まとめ
上位、インディテックスとH&Mの牙城はまだ当分は揺るぎそうにない売上高ですが、際立つのはユニクロの驚異的な伸びとアメリカ勢の強さでしょうか。ユニクロは今後更なるグローバル展開に力を入れて行く様子で、特に今後、ファッションの西洋化が進むと予想されるアジア圏には距離的にも文化的にも強みを持ちますので、アジア圏での競争を優位に進められれば2020年までの5兆円企業、世界一のアパレル企業となるのも非現実的な話ではないのかもしれません。
またGAPやアメリカ勢もしばらくはドル高が続くでしょうし、海外に打って出やすい環境と言えるため、積極的な海外進出を展開する可能性があります。
特にPVHの持つブランドはヴィンテージ市場では人気のあるブランドという事もあり、日本で受け入れられる可能性は充分にあると思われ、GAPやポロ・ラルフローレン以上に注目していきたいブランドです。