アパレル業界で今注目の国は・・・

アパレル業界売り上げ世界第二位のH&Mがインドに進出することが発表されました。

H&Mがインド進出 年内に1号店出店へ|Fashionsnap.com
http://www.fashionsnap.com/news/2014-02-13/hm-india/


インド進出についてCEOのKarl-Johan Persson(カール・ヨハン・パーソン)氏は、「世界の中でも最も勢いのある国の1つで、それだけの可能性がインドにはあると感じています」とコメントを発表。H&Mは、現在世界53ヵ国に3,100店舗を展開している。


インドは人口12億人と、日本の10倍、中国にも匹敵する世界第二位の人口を誇ります。
 
一人っ子政策で人口減少を目指す中国とは対照的に、ここ20〜30年で急速な人口の増加を見せてきたインドでは、2026年には人口で中国を抜くとも言われており、若年層が非常に多いのも特徴で、H&Mやユニクロでもまだ進出していない状況は、ファッション業界では相当魅力的な市場です。

ZARAを運営する世界最大手のアパレル企業インデックスは既に3年で9店舗を出店しております。

インドではFDI規制自由化で外資系小売業に対する出資規制が緩和された事もあり、今回のH&Mに続き、業界第三位のGAPもフランチャイズ形式での出店を計画しおり、更に同第四位のユニクロも昨年、現地大手Arbindと合弁会社を設立しており、今年中には1店舗目を出店する見込みで、インド進出を急いでおります。

イメージとしてはインドの男性はターバンを巻いていて民族衣装を着用しているイメージですが、実際にはシク教徒のごく一部の人だけのようで、また女性のファッションは金ピカに着飾るのが文化で、世界的なファッションの流行で言えば、それほど先進的ではないようですが、近年、急速に西洋化が進んでいるらしく、これからZARAやH&Mを追うGAPやユニクロをはじめとする世界のアパレル企業も一挙に進出して行きそうな気配ですね。

民族衣装や宗教装束が今なお着られている国では、西洋化が進めば一気に市場規模が拡大するだけにインドは今注目の市場である事は間違いありません。

インドでは経済成長の鈍化が問題となっており、12億人超の人口を抱えている事もあり、今後、更に外資系企業の呼び込みに力を注ぐとみられ、インド進出を計画している企業には好条件となっていくと見られています。

売上高1兆円超の世界TOP4が一斉にインドに進出する事もあり、この先、アパレル業界のトップ争いはインドを中心に展開されていくと思われます。

参考記事
インドファッションについて|実録インド生活
http://www.interq.or.jp/ruby/mahamaya/fashion.html

【アパレル】ファーストリテイリング、現地大手Arbindと提携しインド進出へ|インド進出支援ポータル
http://www.india-bizportal.com/industry/fmcg_service/p11620/

米ギャップ、14年にインド進出へ|インド新聞
http://indonews.jp/2013/01/14-19.html

インド、成長鈍化鮮明に 7~9月4.8%止まりに|日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2903O_Z21C13A1FF1000/