ファーストリテイリング売上高1兆円突破

ユニクロやジーユーを展開するファストリテイリングの2013年8月期の売上高が1兆円を突破しました。

ファーストリテイリング:売上高1兆円超に、衣料品で初
http://mainichi.jp/select/news/20131010mog00m020003000c.html



1兆円突破で世界の第4位に上がることが確実で(昨年は5位)、ちなみに上位は1位がZARAなどを展開するINDITEX,次いで2位H&M,3位GAPといずれも名立たるファストファッションブランドが名を連ねています。

また日本国内に目を向けても2位は5000億円規模の売上高を誇るしまむらが続いており、ファーストリテイリングとしまむらの2社で実に1.5兆円もの売り上げを稼いでおり、衣料品の国内流通の半分を2社が稼いでいると言われています。

ファーストリテイリングの好調はアジアを中心とした海外事業と、低価格ラインのジーユーの積極出店が増収に繋がったみたいです。

とは言っても元々は2010年の8月期に1兆円突破を目標に掲げていたわけで、これでもまだ目標よりは遅い到達となりました。
現在は2020年に売上高5兆円・経常利益1兆円を目標に掲げており、まだまだ上を目指して前進していくつもりのようですね。

それには明確な課題もあって、今年度は徐々に価格帯を上げているユニクロの売上高は伸びたものの営業利益はダウン。増収なのに減益の原因は、依然として低価格志向が続いていて、値引き商品の販売は増えたが通常価格のものが売れていないようですね。

ユニクロ=安いが明確にユーザーに浸透しすぎていて、ここまで急成長を遂げた同社のイメージが今後は足かせになる事も考えうるのではないかと思います。
ジーユーを投入し、ユニクロを少し価格帯を上げて、ファストファッションブームから次期に来るであろうミドルレンジの衣料品ブームへの対応を急いでいるのではないかと思いますが、あまり移行が思わしくない様子も見え隠れしています。

またトップ柳井会長兼社長が現在も強烈なトップとして君臨しており、後継者が育っていないのも今後の課題と言われています。

フリース、カシミヤ、ダウンなど今までファストファッションブランドにはなかった高機能素材・高級素材の低価格化に成功し、ブームを引き起こして来ましたが、今後もそんなヒットが出るのかどうかにファーストリテイリングの今後がかかっていますが、個人的には次はゴアテックスかなぁ・・・と想像していますし、低価格で出たら、フリースもダウンもカシミヤもスルーして来ましたが、買ってしまうような気がします。