5月の百貨店売上げは大幅回復。

日本百貨店協会が発表したデータによると、5月の国内の百貨店売上高は4,618億円余りで前年同月と比べ4.2%の減となった。
消費増税直後だった4月は12.0%減を記録しており、大幅に改善した。

また前年5月は非常に好調な月だった事もあり、前年同月比が減少しているとはいえ、売上高はかなり戻ってきており、消費増税の影響で大幅に落ち込んだ前月と比べると500億円近く改善している。
また前年同月比5.1%の減だった前回の消費増税時1997年5月よりも落ち込み幅は小さい。
こういった事から、百貨店でも消費増税により一時的に落ち込んだ消費マインドの回復を見てとれる。

既にファストファッションブランドやスニーカーショップ、セレクトショップは完全に売り上げが回復しており(※5月のアパレル業界における増税の影響は?)、ラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額商品を取り扱う百貨店の売り上げ回復は消費増税の影響が大幅に薄らいで来ている事を物語っている。

アイテム別に見ますと「美術・宝飾・貴金属(-23.2%)」や「家具(-15.6%)」など駆け込み需要で急伸した高額商品で回復が遅れているが、ゴールデンウィークをはじめ、全体的に好天に恵まれた事なども後押しし、紳士服(-1.4%)や衣料品(-3.9%)が好調な結果となり回復基調を支えた。

値域別では大阪が増床・改装効果もあり好調な結果を叩き出し、売上高649億円で、前年同期比0.0%という好結果を出した。