アバクロCEOが「デブはお断り」発言で売り上げ激減 ポリシー変更でXL以上も生産へ

2015年1月30日更新:追記あり

アバクロンビー&フィッチのCEOマイク・ジェフリーズ氏が、「太った客には同ブランドの服を買ってほしくない。細く、美しい客しか求めていない」というポリシーを公言したことがアメリカ国内で国民の反感を買い炎上、不買運動にまで発展し、アバクロはXL以上のサイズの女性服の生産をスタートさせることを発表したようです。

メンズはフットボールやレスリング選手など筋肉隆々の人を対象という名目でXL、XXLサイズを販売していたらしく、その辺りも反感を買った原因と言えそうですね。

デブはお断りのアバクロ、売り上げ激減 ポリシー変更でXL以上も生産|シネマトゥデイ
http://www.cinematoday.jp/page/N0057888

ブランドイメージの構築という面ではレディースXLを作らないというのは的を射ていると思います。
それを公言してしまうと今回のように反感を買ってしまいますが、XLを作らないことで着て欲しい人を限定するというのは効果的な戦略ではないでしょうか。

個人的に、裏原ブーム全盛時、テレビでは特にA BATHING APEの人気が凄く、木村拓哉さんらを筆頭に芸人さんや愛用している芸能人がたくさんおられたのですが、その内ベテラン芸人さんまで着られるようになり、例えば志村けんさんなど、当時はAPEの服ばかりでしたし、関西のベテラン漫才師さんなんかも着ておられたように思います。

特に志村けんさんが悪いというわけではないのですが、志村けんさんが毎日APEを着ておられるのを見て、誰も彼もAPE!のような流れに嫌気が差し、以後、裏原ブランドへの興味が薄れていった経験があります。

今回のアバクロのCEOマイク・ジェフリーズ氏の言動はまずかったですが、ただこれでアバクロの不買運動が終わるのであれば、このニュースでアバクロの知名度は上がりますし、「アバクロはレディースXLの販売を始めた」という告知にもなりますので、一種の炎上マーケティングのような効果を見込めるかもしれませんね。

追記:お騒がせCEOとして有名だったアバクロのマイク・ジェフリーズCEOは2014年12月、業績の低迷やその他騒動の責任を取らされる形で、事実上の解任となりました。

「デブは買うな」のアバクロCEOマイケル・ジェフリーズ氏事実上の解任か。