大阪発「サステナブルファッション・プラットフォーム」構築に向けたモデル実証事業が始動

 大阪府と賛同企業9社が協力し、衣類の回収とリサイクルを通じた地域共創型のサーキュラーエコノミーの実現に向けたモデル実証事業「oHOHo CYCLE PROJECT」が本格的に始動しました。

2025年4月には、大阪発の「サステナブルファッション・プラットフォーム」の構築を目指す本プロジェクトは、持続可能なファッションの未来を大阪から発信することを目的としています。

サステナブルな未来を目指して:地域共創型の循環型経済

本プロジェクトは、H2Oリテイリング株式会社(以下、H2O)と大阪府が2021年に締結した包括連携協定に基づいて進行しています。「捨てる」から「つなぐ」をテーマに、販売者や製造者、再資源化事業者などが一体となり、効率的で持続可能な衣類の循環システムを構築することを目指しています。

モデル実証事業「oHOHo CYCLE PROJECT」

**「oHOHo CYCLE PROJECT」**は、不要となった衣類を回収し、再販やリサイクルに繋げる地域共創型のサーキュラーエコノミーを目指す取り組みです。「水都・大阪」の流れ続ける水流のように、衣類の循環も持続可能にし、地域の皆さまと共創することがコンセプトとなっています。

  • 回収拠点の協働展開
    2024年10月から11月にかけて、大阪・梅田エリアを中心に、青山商事、阪急阪神百貨店、H2O商業開発、JR西日本SC開発、阪急阪神不動産の商業施設において衣類の回収を実施。これにより、地域の機運醸成を図ります。

  • 選別と効率的な循環システムの推進
    回収した衣類は、大阪府泉南市にある国内最大級の選別工場で一元的に選別されます。これにより、効率的なリサイクルとCO2排出削減を実現します。

  • リセールと高度なリサイクル
    選別された衣類は、ファイバーシーディーエム株式会社の古着店舗で再販されるほか、再資源化を見越したリサイクルに繋げられます。さらに、帝人フロンティアを含む賛同企業と連携し、再資源化や商品化に向けた研究を推進します。

  • 環境価値の可視化
    回収・選別の状況やCO2排出削減量などは、Earth hacks株式会社が提供する「デカボスコア」で可視化され、環境への貢献度が明確に示されます。

大阪発のプラットフォーム構築に向けて

今回のモデル実証事業は、2025年4月の「サステナブルファッション・プラットフォーム」構築に向けた第一歩です。大阪府と賛同企業は引き続き、循環型経済の構築と普及に向けた取り組みを進めていきます。大阪発の持続可能なファッションが、国内外にどのような影響を与えていくのか、今後の展開に期待が寄せられています。

問い合わせ先
oHOHo CYCLE PROJECT 事務局
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 メディアリレーション部内
TEL: 06-6367-3181

プロジェクトの詳細は公式サイト(https://ohoho-cycle.jp)で随時公開予定です。