しまむら苦戦!?今期純利益を10%下方修正!

アパレル業界ではユニクロのファーストリテイリングに次ぐ国内2位の売り上げ規模を誇る「しまむら」が今期純利益の下方修正を本日12月28日に発表しました。


発表によると平成28年2月期通期連結業績予想は当初、295億5000万円と発表されていましたが、256億5000万円に下方修正されています。

これは、11月中旬以降気温が上昇し、冬物衣料の処分を進めた結果、粗利益率の回復が予定を下回ったためとしており、また12月以降も暖冬が続いており、防寒物を中心とした冬物衣料の値下が増加するため、当初予想の粗利益高の確保は難しいと判断したため、下方修正したとのこと。

しまむらは毎年、増収増益を続け、国内2位の売り上げ規模を誇るアパレル企業へと大成長を遂げてきましたが、平成26年2月期決算で5期ぶりの減益、また昨年の平成27年2月期決算では純利益が約12%減となり上場以来初の2期連続減益を記録しました。

但し、それでも純利益は前期比10%増の見込みとなっており、この調子なら3期連続の減益に沈むという心配はなさそうです。

しまむらは今年、ナチスのシンボルの入った服を販売し話題になったり(しまむらがナチスのシンボルの入った服を販売、twitterで話題となり販売停止に。)、致命的なプリントミスをしたまま服を販売する(しまむらで致命的なプリントミスが発覚し返品対応。)など、昨年の盗作騒動(しまむらの盗作騒動についての私感)など、自前で服を作るのではなく、納入業者からの全量買い取り制での商材調達にやや不安な点を露呈していますが、近年はハリスツイードのコラボやアウトドアブランドLOGOSとのコラボなど、コラボレーションに力を入れ、人気の回復を図っており、こうした努力が一定の結果を生んでいるようです。

残念ながら下方修正とはなりましたが、今後の巻き返しにも注目していきたいと思います。

公式:通期業績予想の修正に関するお知らせ|しまむら