しまむらが苦戦。今第3四半期の純利益は2%減。

現在、ネット上では騒動(※)の渦中にあるしまむらの2014年2月期の連結決算は売上高が前年同期比3%増の3762億円、営業利益は同7%減の329億円、経常利益は同6%減の344億円、純利益が同2%減の207億円だった。

しまむらの盗作騒動についての私感


しまむら:今第3四半期の純利益は2%減、悪天候の影響や若者向け事業の不振から減益に|さくらフィナンシャルニュース
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しまむらも今期のファッション業界の決算にお馴染みですが、天候と台風の影響が第一にあげられております。
しかし、昨夜のH&M(H&Mは好調。11月は前年同期比21%の大幅増)など海外のファストファッションブランドが好調な中で、ユニクロも2013年8月期増収減益でしたし国内ファストファッションは勢いに陰りを感じます。

ファーストリテイリング売上高1兆円突破

しまむらも都心部への集中的な出店攻勢などで増収は確保したが利益は確保出来ず、創業以来増収増益を繰り返してきたファッション業界の巨人が遂に減収に転落。

「とくに若者向けファッションを扱うアベイル事業においては、ティーンズ ・ヤング層に目立ったトレンドが無かったことも影響し、減収減益となった。加えて、売上原価の上昇や販管費の増加が利益を圧迫した。」
と、実質、レディースがメインのティーンズ・ヤング層での不振も挙げられております。

確かにわかりやすいトレンドがなかったのも事実ですが、ここ数シーズン、ファストファッションのトレンドはユニクロによって作られており、流行に便乗して資本力と仕入れ価格の低さ、多売を武器に価格競争に持ち込むスタイルだけでは厳しい状況と言えます。

SPAではなく、全商品買い取りでの商品展開をしており、その生産拠点は中国を主体とするアジア諸国での人件費増が直接的に仕入れ価格を圧迫した形で、盗作騒動同様、しまむらの誇る自慢の完全買い取り型の仕入れ方法に無理が出てきている印象です。

まだまだ経常利益344億円と余裕のある経営ではあるが、先月放送されたカンブリア宮殿(※)でも増収増益を継続している事が大々的に取り上げられており、しまむらの減益というのは事件ですね。

本日のカンブリア宮殿に「しまむら」野中正人社長登場(22:30~)