12/18発売!「流行服 ―洒落者たちの栄光と没落の700年―」 著者:長澤 均

同じく18日発売の「古着屋さんシリーズ」やWORKWEARなど、独自の切り口でファッションを取り上げるワールドフォトプレスから明日18日「MONOスペシャル 流行服 ―洒落者たちの栄光と没落の700年―」が発売される。

こちらグラフィック・デザイナーでファッション史家の長澤均氏が書く700年のファッション誌が収められたムックとなるよう。
 

洒落者たちの栄光と没落の700年

中世に突如現れた、つま先が30センチもある靴。左右非対称の紳士服。ルネサンス期の“性器入れ袋”付きズボン。ダンディの男性用コルセット。19世紀の葬列のごとき黒服紳士たち。彼らを支えた洗濯女やアイロンかけ女工といった女性労働の実態。漂白剤の発明とモーブ色の世紀。レズビアニズムと男装と衣装倒錯。アヴィエイターらのスポーツ服の誕生。ファシストの黒シャツ。モデルという職業はいつ誕生したのか?
中世の流行から現代のストリート・ファッションまで、700年にわたるファッション史をいままでほとんど書かれたことのなかった視点から400点を超えるカラー、モノクロ図版とともに通観する密度の濃い一冊。
・ピューリタンが好んだ黒服好きは、20世紀まで続くが、これは流行服だったのか?それとも宗教服だったのか?
・イギリスにイタリアかぶれの「マカロニ」が現れたとき、フランスにはイギリスかぶれの「アングロマニ」が出現した。
・1830年代のロマン派ダンディは、男性用コルセットを着用するほどスリムさを気にしていた。
・紳士服が黒に平準化されるにつれ、女性には白い布を管理する能力が必要とされた。
・ブルジョワがゴージャスに装ったとき、洗濯女やアイロンかけ女工といった産業労働者が、彼らの衣装を支えていた。
・1870年まで子ども服は、大人服のミニチュアに過ぎなかった。
・モデルという職業が誕生する前は、パンドラというファッション人形が流行を伝えた。
・ブルーカラー労働者の起源を辿ったファッション史は存在しなかった!
・トランクス型水着の流行とターザンの関係。
・モノクル(片眼鏡)は、なぜ1920年代のベルリンで流行ったのか?
・リュシアン・ヴォージェルと『ガゼット・デュ・ボン・トン』。
・写真家セシル・ビートンと20年代英国の“ブライト・ヤング・ピープル”
・戦時下のアメリカのズートスーター・スタイルの深層にあったもの。
・アンソニー・プライスとトミー・ナッター、70年代のロンドン・ファッション。
・ボロルックを始めたのはヴィヴィアン・ウェストウッドではなかったのか?
ニッチでマニアックなジャンルでも構わずファッションを面白くする雑誌をどんどん出版している攻めるワールドフォトプレス。
こちらも非常にニッチですが、ファッションが好きであれば好きであるほど気になる一冊である事は間違いなし。
古着が好きな方は服の歴史やディテールに興味のある方が非常に多いので、気になる方も多いのではないでしょうか。

出版元でありますワールドフォトプレスのHPでは出版前の本も立ち読みする事が可能です。
下記より是非どうぞ。
http://www.monoshop.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=4650