全国百貨店売上げ高は前年比-4.6%

日本百貨店協会から発表された6月の全国の百貨店の売上総額は4884億円となり、前年同月と比べると4.6%のダウンとなった。
但し、これは昨年が猛暑で夏物商戦が好調で、前年同月日7.2%増と高い伸びを見せた経緯があり、前々年同月と比べると1.6%の増となっており、また4月5月の下げ幅に比べると明確に回復しつつあるとの事。

内訳をみますと、やはり昨年の猛暑で大幅な伸びをけん引したファッション商材は伸び悩んだものの、増税後、駆け込み消費の反動をまともに受けていた宝飾・宝石・貴金属や化粧品などの売上がかなり回復しはじめている模様。

また消費者の付加価値志向の高まりなどが言及されており、増税後の消費の仕方の見直しや、また景気回復基調などから消費者の消費への意識に変革が見られ始めている。

また大都市に比較し、地方での回復の遅れが指摘されており、地方では増税後の消費の回復が遅れている様子。
今年はエルニーニョ現象による冷夏が予想されており、昨年に比べると、ここまでは猛暑日はまだ少ないが、昨日・今日あたりを境に、気温の上昇が顕著で、今週末は夏物商材がかなり動きそうで、夏物商戦はこれからかなり回復が見込めるのではないか。

年間トータルで見ると、まだまだ宝飾品や家具などの効果な商材の動きが鈍そうなので、ここまでは累計で昨年を上回っているが、最終的には前年を下回るのではないかと思います。