ファッション誌『2nd(セカンド)』2023年4月号「クラシックアイウエアの熱狂。」特集号が本日発売となっております。
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今回は、古着や革靴などと並ぶ2ndの人気コンテンツ、「メガネ」の特集です。メガネにまつわる企画だけで80Pという大ボリューム! これは2ndの約16年にわたる長い歴史のなかでも前例のない試みになります。伝説のブランドと称されながら、数年前に惜しまれつつも生産をストップしていた「MAX PITTION(マックスピティオン)」の華麗なる復活劇を紹介する企画からはじまり、ニューブランドや新たにオープンしたショップの紹介など、新鮮なトピックを網羅。業界人の私物取材やスタイリング提案といったお馴染みの企画と合わせて、盛り沢山の内容でお届けします。一方、第二特集では「そろそろ本気で、ブラックデニムを考える」と題して、ヒストリーやスナップ、新作カタログと、様々な目線からブラックデニムの魅力に迫ります。
クラシックアイウエアの熱狂。
アメリカントラッドスタイルが不動の人気を誇るなか、フレンチヴィンテージが台頭するなど、現代におけるメガネのトレンドは実に多岐にわたります。しかし、我々が求めるメガネは、いまも昔も「クラシック」であることこそが重要。そこで、改めてクラシックという揺るぎない軸をもとに、いまのメガネ界を見つめ直します。業界を震撼させる復活劇を遂げた伝説的ブランド「MAX PITTION(マックスピティオン)」の深堀企画からはじまり、伝統と革新を独自の価値観で体現する「Lazare Studio(ラザール・ステュディオ)」などの新ブランド紹介や、昨年12月にオープンした「緑青(ろくしょう)」をはじめとする個性豊かなニューショップ探訪企画まで。2ndのフィルターを通しながらも、鮮度の高い情報が詰まった渾身の一冊になっております。
現代に蘇るクラシック。
1921年、フランスにおけるメガネの聖地・ジュラ地方にほど近い「オヨナ」という場所で生まれたブランド「MAX PITTION(マックスピティオン)」。ミステリアスな雰囲気を放つ唯一無二のデザインで、メガネ好きの間で根強い人気を誇っていましたが、一度復活はしたもののしばらく生産をストップしていました。そして突如発表された復活のニュース。
一部のラインナップが公開された昨年の展示会では、業界人も唸るほどの圧倒的なクオリティで、いまかいまかと展開が待ち望まれていましたが、ようやく本年2月より一部セレクトショップを中心に取り扱いがスタートするようです。メガネ特集を製作するうえで欠かすことのできない、この最重要ブランドのヒストリーから復活劇までを紹介する企画からこの特集はスタートします。「クラシックジャズ」の世界観とメガネを絡めて撮影した、クール&ソリッドなモデルカットにも注目です。
ショップが推す次のトレンドは、“ちょいクセ”メガネ。
トレンドのない群雄割拠の時代とはいえ、読者のみなさんが次に買うべきメガネを探すうえで少しでも助けになればと、編集部が足で見つけたネクストトレンド。それが「極太セル」「多角形メタル」「ツーブリッジ」のメガネです。なかでも「多角形メタル」は、2010年代後半よりブームとなっているメタルフレームの流れを汲み取りつつ、ほんのりアクセントとなる「多角形」という要素をプラスした、カジュアル化が進むビジネススタイルにもうってつけなデザイン。写真のモデルは「YELLOWS PLUS(イエローズプラス)」というジャパンブランドより、ダメージ加工を施したメッキに刻まれた精巧な彫金や、パーツの一部に色付けを施した着用しやすくも表情豊かな[BYRON(バイロン)]というモデルです。計8店舗のショップから、冒頭に述べた3カテゴリに該当する“ちょいクセ”メガネをたくさん紹介してもらっています。
トラッド目線のニューショップ。
ここ約1年の間にオープンしたメガネのセレクトショップのなかから、2ndが厳選した店舗だけを計5件紹介しています。何度も述べているように、トレンドらしいトレンドがないなかで、お店としてどうあるべきかが熟慮された個性豊かな良店ばかりです。それを象徴するような新店が世田谷・羽根木にあります。その名も「緑青(ろくしょう)」。
日比谷にあるヴィンテージアイウエアの名店「コンベックス」の宮川佑介さんが独立して、昨年12月にオープンしたばかりです。「コンベックス」の得意分野であるフレンチヴィンテージアイウエアが並ぶ横で、「theo(テオ)」という非常にモダンでアート性の高いブランドもラインナップされています。この両極端な顔ぶれに、これからのアイウエアショップの新たな可能性を感じずにはいられません。「今後は完全予約制にして、サロンのようにゆったりとメガネを選んでいただける空間にしたい」という宮川さんの想いも含めて要注目の新店です。
国別メガネのデザイン調査局
メガネ店に行くと、「アメリカっぽい」「フランスっぽい」とスタッフさんが説明してくれるのをよく耳にしますが、一体それってどんなメガネのことを指しているのか。服に関しては国別の違いや特徴を理解している人であっても、メガネにおいてそれを分かっている人は少数ではないかと思います。なかなか難しい話ではありますが、ここを押さえておくとファッションにメガネを取り入れることがもっと楽しくなるはず。そんな想いで製作した「国別メガネの違い」を解説するお勉強企画が「国別メガネのデザイン調査局」です。例えばアメリカであれば、「JULIUS TART OPTICAL(ジュリアスタートオプティカル)」の[AR]に代表される正方形に近い“黄金比”のウェリントンシェイプや、かつてモント将校という人が自身の地位を示して威厳を出すべく生まれた、眉部分を強調するようなデザインの「Sirmont(サーモント)」など。このページを読み込めば、自身の好みや今後の着こなしにより深みが増すこと間違いなしです。
そろそろ本気で、ブラックデニムを考える。
ここ数年、インディゴが王道であったデニムに新たなブラックが加わり、もはや鉄板化しています。それにしては「ブラックデニム」とは一体なんなのか? その実態について我々は知らなさすぎる、ということで製作した第二特集になります。2ndらしいアメリカントラッドなコーディネイトにブラックデニムを合わせたスタイリング提案や、ブルーデニムに比べて圧倒的に情報量が少ないからこそ発生する誤った認識に終止符を打つべく企画した「真説・ブラックデニム」。その他、定番の業界人スナップ企画や新作カタログなど。「ブラックデニムとは一体なんなのか」を知るところから始まり、「いま自分はどんなブラックデニムを買えばいいのか」までを網羅できる特集に仕上がっています。初心者から玄人まで大満足の読み応えです。
THE VISUAL PERFORMER Vol184_ソリマチアキラ/イラストレーター
創刊から続くご長寿連載「ビジュアルパフォーマー」。184回目となる今回ご登場いただくのはファッション好きにはお馴染みのイラストレーター、ソリマチアキラさんです。ご自身も服好きだからこそ描ける、ドレープやちょっとしたニュアンスの美しさまでをも表現した素晴らしい作品群の、魅力の源泉に迫ります。代表作も多数掲載。ほか、ソリマチさんが日頃から愛用している手帳やメガネなどの道具、彼のドレッシーなスタイリングなどにも要注目です。
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