雑誌『2nd(セカンド)』2023年3月号「古着の未来予想図」特集号が本日2023年1月16日(月)発売となっております。
1990年代に起こった古着ブームから約20年、いままた古着が異常なまでの盛り上がりを見せています。
レアヴィンテージは天井知らずの価格高騰を遂げ、日本各地に続々と新たな古着店がオープン。
しかし多すぎる情報に惑わされることなく、自分なりの古着の楽しみ方をいまいちど見直すきっかけになればと思い、「古着特集」を製作しました。
新店、注目古着、私物取材、コーディネイト提案など、『2nd(セカンド)』らしい着眼点の古着ネタがこれでもかと盛り込まれています。また、第二特集は「パターンってなんだ?」と題し、知られざるパターンの秘密に踏み込んだ、業界人も必見のかなりニッチな内容です。
古着の未来予想図
編集部が初売り激戦区に突撃してみんなの買ったものを見せてもらう「みんなの買い初めヴィンテージ」をはじめ、業界人の2022年ベストバイ古着を紹介する企画、チャンピオンのリバースウィーブやリーバイスの501など名作古着の市場価格の変動を分析する企画、エディバウアーやエル・エル・ビーンなどをはじめとした最近編集部が気になるアウトドアブランドの紹介など、古着にまつわるコンテンツをこれでもかと詰め込んだ渾身の特集に仕上がっています。
THE NEWEST SHOPS in TOKYO 東京の最新ヴィンテージショップ。
続々とオープンしている古着店のなかでも、特に『2nd(セカンド)』が気になった2022年オープンの新店を厳選!
計10店舗にもおよぶ個性豊かなショップの、イチオシアイテムやスタッフSNAPをお届けします。
なかでも隠れた名店としておすすめしたいのが、裏原にあるアパートの一室にオープンしたばかりの「STYLE202(スタイル202)」。
いまとなっては逆に珍しい王道アメカジアイテムをしっかりと押さえたお店で、オーナーもとりわけ好きだというスウェットをはじめとして、カウチンニット、リーバイス501、ネルシャツなど、いまこそ見直したい名品が揃います。
オーナーは弱冠28歳。
しかしながらアメカジ古着店の西の名門「Pigsty(ピグスティ)」にて8年間、バイヤーや店長などを務め磨き上げたその審美眼あってこその堅実なセレクトなのです。まさに未来の古着予想図の1ピースとなるお店だと言えます。
世代別ベストバイ・ヴィンテージ
ビームスのプレスチーフとして活躍する、メディアでもお馴染み安武俊宏(やすたけとしひろ)さん。
得意とするドレススタイルを、カジュアルダウンさせるうえで欠かせないのが古着なんだそうです。
「昨年は刺繍やワッペンでカスタムされた古着を探していました。
なんの気なしに入った古着店の壁に掛かっていたこのベストは、ひと目惚れして即購入。70年代にボーイスカウトが着ていたことがワッペンから分かるのですが、ベスト自体もおそらく手作りで、この雰囲気が最高なんです」とのこと。
ほかにも安武さんは、リーバイスの519、オルテガのチマヨベスト、リーバイスのセカンドなど、アメカジの定番ヴィンテージをたくさん購入した年だったようです。
今回本企画に登場いただく業界人の方々は、それぞれ計5点のベストバイを紹介。
その他、2023年に狙う古着や古着にまつわるQ&Aなど、単なる私物取材に留まらない、読み応え抜群の特集になります。
チマヨに魅せられ、オルテガ家に愛された日本で唯一の男。
アメカジの王道であるチマヨベストがいままた注目を集めています。
チマヨベストは、本来アメリカ南西部ニューメキシコの民芸品であった、チマヨブランケットが起源です。
そんないち民芸品にすぎないブランケットを、80年代にファッションアイテムとしてベストにできないかと提案したのは、日本では日本橋に拠点を構えるフランス発のセレクトショップ「ANATOMICA(アナトミカ)」の発起人、ピエール・フルニエ氏。
そして彼が営んでいた「エミスフェール」の日本一号店である六本木店の店長、中村隆一さんです。
「エミスフェール六本木店」で当時裏方として働いていた小林正茂さんは、彼らが買い付けてきたチマヨベストに魅せられ、何度も現地に足を運ぶことに。
現地で実際に織り機を使って、チマヨアイテムを製作する彼らを目の当たりにして、自分でも織ってみたい、と思うほどに心酔していきました。
現在は新潟で「ベアトラック」という自身が経営するセレクトショップにて、好きが高じてとうとう現地から取り寄せてしまった織り機や糸を使って、正真正銘のチマヨアイテムを作る男として、服好きの間で話題となっています。
市場価格のへんどう
近年じわじわ上がりはじめていた市場価格は、昨年の古着ブームによってついに大幅アップを遂げました。
そこで、業界随一の販売数を誇る「古着屋JAM」のデータを参考にリアルな市場価格を調査! バーバリーのトレンチコート、リーバイスの501、チャンピオンのリバースウィーブ、エル・エル・ビーンのトートなどなど、20点以上もの名作古着の近年の価格変遷をグラフ化しました。
お買い物時の参考にするもよし、知識として蓄えてもよし、これからの未来を予想するのもよし。ほかでは見られない興味深い企画に仕上がっています。
倉庫古着店でDig!
「倉庫古着店」と呼ばれる形態のお店があることはご存知でしょうか?
企業やお店に向けて卸売り限定で営業していた店舗が、一般に開放するようになった古着店のことで、たいてい倉庫のような巨大なスペースにぎっしりと古着が敷き詰められており、古着好きにとってはテーマパークのような夢の場所です。
とにかく物量も圧倒的なので、そのなかから自身の好みに合ったものを探したり、掘り出しものを見つけたりと、古着本来の楽しみ方を思い出させてくれること請け合いでしょう。
さて、今回そんな倉庫古着店に興味津々な、新人編集部生田目(なまため)を中心とする仲良し若手3人組が、仕事であることも忘れ、大好きな古着を探すために地方に出向きました。
向かったのは沼津の「savers」、平塚の「3peace」、厚木の「西海岸」。
「本当は教えたくない!」と駄々をこねる生田目を制して、ほんの一部ですが彼らが見つけた掘り出し物を公開します!
彼らはどんな逸品を探し当てたのでしょうか?
詳しくは誌面を見てのお楽しみです。