下方修正に株価暴落、金ばらまきに減配、ZOZO離れ!?ZOZOに何があったのか?

ZOZOが初の減益

何かと世間を騒がせている前澤社長率いる株式会社ZOZOが先日、2019年3月期の業績予想を下方修正し、上場来初となる減益となることが明かされました。

ZOZOが予想通りPBでズッコケ下方修正!twitterで1億ばら撒くも株主には大幅減配を浴びせる!

売上高を見る限り、まだまだ物凄い勢いで成長していますが、これまでの勢いや、また世間の期待感からすればここでの減益は異変です。

そこで、そんなZOZOの異変を考察してみます。

不調の予兆

実は不調の予兆は昨年(2018年)の8月ぐらいから出ており、減益はある程度想定されていました。
そんな予兆を紹介。

プライベートブランド、特にオーダー風ガチャスーツがとにかく悲惨

ZOZOは2017年11月に伸縮センサーを使った未来型の体型計測スーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」を地球がひっくり返るぐらいの革命っぽく発表。

予約を受け付け続けたものの量産体制が整わなかったとかなんとかで配送が大幅に遅延。半年ほどが経ってようやく、最終的に水玉全身タイツ型のニュー「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」としてダウングレードし配送。

そのZOZOSUIT、肝心の体型計測精度が悪く、それでも多少のサイズ感の違いは見逃されるカジュアル衣料では一定の支持を獲得していましたが、今年7月に、フルオーダーのスーツ(2Bスーツ)をZOZOSUITの計測によって発売すると、大々的に発表しました。

しかし、フルオーダーではないとの指摘が相次ぎ、のちにカスタムオーダーと変更。

まだ製造ノウハウなどがないまま、ZOZOSUITに続きまたも、先行で予約を受け付けまくるも、結局、生産過程に問題が生じたやら、腕が上がらないスーツを作っちゃったなどとしてZOZOSUITの二の舞となり、配送が最大3ヵ月遅延(発表値・実際は4ヵ月以上)遅れました。

更に、遅れを解消する事を目指し、完成度の低いままチンチクリンや大きすぎなど、当てずっぽうかと言いたくなるようなサイズ感のスーツが配送され、twitterなどで炎上。

その後、お直しにて対応(1年間無償)する方針としましたが、お直しの難易度の高さやそもそもサイズが違いすぎてお直しも出来ない事例が散見されています。

今もなお、そのような悲惨な状況が続いていることがtwitterなどで確認されますが、今期プライベートブランドで200億円売るとブチあげた手前、唯一の高価格商品の2Bスーツをやめれば目標到達が難しくなるせいか、オーダーと銘打っているにも関わらず、サイズガチャ状態でも販売を停止せずに今もなお販売中です。

このような状況ではPBの売上げが伸びるわけもなく、発熱機能下着のZOZOHEATでは一定の成功はしているようですが、匂わせ続けているZOZOSHOESなど、他に発売予定だったアイテムも発売されず、また最大の売りのはずだったZOZOSUITの廃止が発表されるなど、プライベートブランドの不調が見て取れました。

またこの間、5000円手前まで行った株価は2000円を切るまで大暴落。

お正月の売上少なすぎ問題

ZOZOTOWNの一念で最も売り上げの上がる元日には、前澤社長が大々的に過去最高の売上額をアピール。

ZOZOが元日に一日取扱高過去最高を記録!目標値は大幅未達か!?

しかしながらこれが前年同日比26%UPという全然目標に届いてなさそうな金額で、株主たちがざわつく問題が発生。

その後、前澤社長が売り上げが良かったからと、ユーチューバー達がフォロワー獲得に駆使する禁断の果実である「RTによるプレゼント作戦」というなんとも不透明な企画で1億円(自称)を抽選ではなく、リプ欄で開催されていた意識高い風の事言った人大喜利で社会的貢献度の高い事をしていそうな人や、大喜利がうまかった人にバラまきました。

ZOZO前澤友作社長が100万円を100名にプレゼント

目論見通り、フォロワーは一気に600万人まで増えたものの、株価が下がりまくっている株主がざわつく問題が発生。

前澤友作社長のフォロワーが100万円企画終了後激減

からの、株主には12円の減配を発表。

twitterでのお金プレゼントは私財からの投入でZOZOのお金ではないため、厳密に言えばZ別物なのですが、昨年、株価が高いところで、前澤社長の株をZOZOが自社株買いをしており、株主総会で追求されそうな事案かと思われます。

変なメールや変なサービスでざわつく

今まで来たこともなかったWEAR会員へのメールマガジンのようなもので、急に「防寒完璧だけどオシャレなスタイル」的なメールを送ってくるも、ほとんどがアウターの前を開けていて寒いだろ!!っていうメールが届いたりする。

なんかZOZO・・・苦しそう・・・

ZOZOARIGATOでZOZO離れ

ZOZOARIGATOという何やら社会的貢献度の高そうな囲い込みサービスを始めるも、それが原因でオンワードや4℃、ミキハウスなどがZOZOTOWNから撤退したことを報じられる。

オンワードがZOZO SAYONARA
ZOZO離れ加速か!?ZOZOTOWNからミキハウスも退店

元々、ZOZOARIGATO自体、元旦の取扱高(商品売上高ではない)を増やすための物じゃないのか、という憶測もあり、非常にZOZOがムキになって、躍起になっているのが伺えます。

今後の展開予想

株価は先週末の終値が2090円となっており、今後は52週安値の1843円を巡る攻防となると思われます。

2桁減配に株価暴落となるとZOZOを信じてきた株主の大きな怒りを買っていると思われます。

その為、株価に悪影響を及ぼすものは前澤社長肝煎り事業であっても、方針転換を余儀なくされるものが出てくると思われ、注目は不評の声が大きく、好転の雰囲気を見せないプライベートブランド「ZOZO」の2Bスーツ(ビジネススーツ)の損切りと、ZOZO離れを引き起こし、更に利益率の下がる施策である「ZOZOARIGATO」のサービス中止ではないかと思います。

既にZOZOSUITを一部損切っており、こうした流れは始まっており、ZOZOSHOESなどの新しい試みも、こうした不採算事業や評判の悪い物を整理してからでないと実行しにくいのではないかと想像しています。