前澤社長「ZOZOスーツやめます!(ビシッ)」 ZOZOSUITは実質失敗か。

今日、ZOZOの2019年3月期第2四半期決算が発表となりました。


第2四半期の連結決算は売上高は前年同期比25.9%増の537億6400万円となったものの、営業利益、経常利益ともに約27%減の100億円に転落。
通期目標400億円に対する進捗率は25%と低迷しました。

利益率の減少の原因として配送運賃変更に伴う荷造運賃比率の上昇、人件費率の上昇のほか、明確にZOZOSUIT大量配布が挙げられています。

またそのZOZOSUITを使ったPB事業(プライベートブランドZOZO)の売上高は累計で6億5800万円となっており、2Qで15億円とブチ上げられていた目標値には大きく届きませんでした。

そうした不良在庫となったZOZOSUITについて、前澤社長から前日に新展開の発表があるとtwitterで思わせぶりな言葉がツイートされました。



これで、前日には一時2500円割れとなり「50%OFFタイムセール中」などと揶揄された株価が、サプライズ発表を期待した投資家の買いに支えられ本日199円高と約8%もの強烈リバ。
終値2719円で引けました。

そして引け後に発表された残念な決算に加え発表されたのが、ZOZOSUITの廃止。

手入力で身長・体重・年代・性別を入力するとまだまだ計測精度の未熟なZOZOSUITで集められた限られた人たちの超短期間での少数回の計測のデータに照らされて限られたデータからその人にピッタリのサイズを推測するというもの。




もはや当てもんですね。
前澤社長自身がZOZOSUITの計測精度がまだまだ未熟な事を認めながら、その計測値の精度を上げていく事なく、これまでの未熟なデータを活用してサイズ推測するとのこと。

体型には個人差があり、とても精密に当てるのは難しいでしょうけど、まあ確かにSかMかLかXLかぐらいなら体重と伸長でなんとか近い物は当てられますね。
元よりZOZOSUITの計測精度がその程度だったのでしょう。

これによりZOZOSUITの配布のコストがなくなるため、30億円ほどがコストカット出来るのだとか。

実情はわかりませんが、パッとの印象では未達必至の利益の確保に、コストのかかる割にPBが不調のZOZOSUITを廃止して、利益率を向上させ、なんとか3Q、4Qで挽回しようということでしょう。

ちょうど1年前に大々的に発表された伸縮センサーを使った体型計測スーツで服が人に合せる時代を作ると言い放った未来は、ZOZOSUITが水玉模様の全身タイツへと姿を変え、終ぞ瞬く間に廃止され、印象としては完全に失敗、服が人に合せる時代は極めて遠のいたように思えます。

今日、株を買った投資家はこれをどう捉えたのか。明日の株価の値動きにも注目ですね。

公式:直近の決算概況|ZOZOSUIT