「BORO(ぼろ)の美学―野良着と現代ファッション」が明後日より神戸ファッション美術館にて開催

2010年にポータークラシックから「The HOBO STYLE」が発売され、一躍、BOROの世界に目が向き、雑誌FREE&EASYでは日本の野良着の特集がされたり、すっかりBORO・野良着がファッションとして認知されつつあります。

そんなBORO・野良着にスポットライトをあてた展覧会があさって1月23日より神戸ファッション美術館にて開催されます。


◆アミューズミュージアムと神戸ファッション美術館
アミューズグループの美術館、アミューズミュージアムが企画協力・監修を行う展覧会「BORO(ぼろ)の美学―野良着と現代ファッション」が1月23日(土)~4月10日(日)に神戸ファッション美術館で開催されます。神戸ファッション美術館は1997年に開館した日本初の公立ファッション美術館で、世界各地から服飾学、民俗学の研究者やファッション関係者が来館しています。またアミューズミュージアムは2009年の開館以来、継ぎはぎのボロ布(江戸時代後期~昭和初期の日本の農民衣)のアート性に着目した展示を行っています。

◆日本のボロ野良着が、世界の「BORO」に
2013年ルイ・ヴィトン、2014年アルチュザラ、2015年コム デ ギャルソンが相次いで「日本のボロ」をテーマにしたコレクションを発表しました。日本のボロは「BORO」として世界のファッション界、アート界に通用する言葉になってきています。また多くの日本の若手デザイナーもボロを独自の解釈で取り入れた作品を発表しています。このような流れを受けて神戸ファッション美術館からアミューズミュージアムに展示品の貸出と展覧会の監修依頼があり、今回の特別展が実現しました。

◆民俗資料と最新ファッションを並列展示
本展ではアミューズミュージアムが管理運用する資料約2万点(民俗学者・田中忠三郎が収集)の中から、国の重要有形民俗文化財である青森の農民衣など約100点を紹介するとともに、ボロの美を現代のファッションに取り入れたkeisuke kanda(神田恵介)、matohu(堀畑裕之、関口真希子)、writtenafterwards(山縣良和)、MODECO(水野浩之)の4組の作品を展示します。継ぎはぎの野良着に思いがけず表れた、資源に乏しい日本ならではの智慧とデザイン。「もったいない」の精神を未来へと紡いでいく機会となれば幸いです。

【展覧会概要】
タイトル:特別展「BORO(ぼろ)の美学―野良着と現代ファッション」
会場:神戸ファッション美術館(〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中2-9-1 TEL 078-858-0050)
会期:2016年1月23日(土)~4月10日(日)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日(祝日の場合は翌日休館)、4月4日(月)、ただし4月6日(水)は開館
入館料:一般:500円 小中高65歳以上:250円
※先着2,500組5,000名様に東京・浅草のアミューズミュージアム入館券をプレゼント
◆主催:神戸ファッション美術館 ◆企画協力:アミューズミュージアム
◆協力:青森県立郷土館、keisuke kanda、matohu、MODECO、株式会社RABサービス、writtenafterwards
◆後援:Kiss FM KOBE、繊研新聞社 ◆展示協力:大阪樟蔭女子大学

【関連イベント】
◆講演会「田中忠三郎とBORO(ぼろ)、そのデザイン」
日時:2月21日(日) 14:00-15:30(13:30開場) 会場:神戸ファッション美術館5F オルビスホール
講師:小崎哲哉(「REALKYOTO」「REALTOKYO」発行人兼編集長)
辰巳清(アミューズミュージアム館長)   山縣良和(writtenafterwardsデザイナー)

◆ギャラリートーク
日時:1月23日(土) 14:00-15:00  会場:神戸ファッション美術館 展示室内
解説:辰巳 清(アミューズミュージアム館長)、水野浩行(MODECO代表)

◆ほか、ワークショップ等多数

ヴィンテージや古着が好きな方にはたまらない展覧会。
期間も長めなので、神戸方面に行く際には是非、行ってみたいですね。

The HOBO STYLE

The HOBO STYLE

  • 作者:株式会社ポータークラシック
  • 出版社:開発社
  • 発売日: 2010-08-19

HOBO STYLEは株の大暴落が原因で大恐慌を迎えた1930年代のアメリカの貨物列車などに飛び乗り州から州へと職を探した移動労働者たちのスタイルを記録した写真集です!