福袋商戦スタート
福袋商戦が続々開始となってきましたが、福袋商戦は近年、競争激化や福袋人気の急騰もあり、各社があの手この手で魅力的な福袋を用意しています。ただ、人気の上昇と共に、客からの要求も高いものになってきており、昔のように売れ残りの詰め合わせというわけにもいかなくなって来ており、各社福袋商材の用意に四苦八苦している様子も見て取れます。
そんな世情から起こった福袋事件簿をご紹介。
Ungrid(アングリッド)の福袋が・・・
昨年、マークスタイラーが運営するレディースブランド「Ungrid(アングリッド)」の福袋に苦情が殺到し、返品対応となる事件がありました。※Ungrid(アングリッド)の福袋がクソだと苦情が殺到し返品対応に。
主な理由としては、「昨年の福袋に入っていたものと同じ商品が入っていた」や「雑誌の付録の残りが入っていた」など、中身に対する苦情でした。
本来の福袋はこうした在庫処分的な意味合いがあったのですが、毎年、同じブランドの福袋を購入するというユーザーも出てきており、なんでもかんでも売れ残りを詰め込めば良いというものではなくなってきているようです。
結果的に返品対応となり、Ungridは大きな商機でもある福袋商戦で逆に苦悩させられる事になりました。
アダム エ ロペの福袋が・・・
こちらは2012年にジュングループの「アダム エ ロペ」が全品回収したという事件。※福袋事件アーカイブ「アダム エ ロペ総額6万円福袋が実は...」
こちらは売れ残りではなく、福袋用の商材を準備したことが仇となったパターンです。
「6万円相当として1万5000円で販売した福袋を購入した客が楽天内で別の業者が「2万7000円相当」として7000円で販売された福袋と中身が同じ事に気付き抗議し発覚」という経緯があり、福袋の全品回収をすることになってしまったのと同時に、福袋用の商品をODM業者に丸々委託したことが発覚してしまいました。
福袋に過度な期待は厳禁
このような事件もあり、各社、福袋商戦に備えて必死に福袋商材を準備されているものと思われますが、ユーザーとして意識しておきたいのは「福袋はあくまで福袋」ということですね。やはり各社プロパーで購入して欲しいのはどこも同じなわけで、福袋に全力投球することは難しいものと考えられますので、”お正月の縁起物”として楽しみたいですね。
なお現在、ZOZOTOWNやMAGASEEKといった人気ファッション系ECサイトでも福袋の先行予約が開始となっておりますので、そちらも是非、チェックしてみてください。
※MAGASEEKやZOZOTOWNで人気ブランドの福袋続々