日本全国で最もジーンズショップが多いのは意外なあの県だった。

日本で10万人当たりのジーンズショップの数が最も多い県はどこだかわかりますか?

岡山!と答える方が多いのではないかと思いますが、NTTタウンページが運営する商品紹介サイト「TPDB.jp」が発表した数字によると岡山県は実は全国で3位。

じゃあ東京や大阪か?というとそうでもなく、人口密度が高いせいか、そのどちらもかなりの下位です。
じゃあ、1位や2位はどこかといいますと、1位は石川県、2位は福井県と、北陸の両県が岡山を抑えて上位にランクインしています。

どちらもジーンズのイメージはあまりなく、少々、意外な気もしますが、1位の石川県は県の基幹産業のひとつとして繊維産業が挙げられているほどの日本の繊維産業の拠点なのだそうです。
どちらかというと、ジーンズよりも高品質・高機能繊維に強いのだそうですが、こうした繊維の街というのがオシャレに関心の高い県民性を作り上げているのかもしれませんね。

2位には鯖江の眼鏡のイメージが強い福井県が入っていますが、こちらもやはり繊維産業が盛んな県なのだそうです。
奈良時代から全国有数の絹織物産地となっていたとされるほど繊維産業に歴史のある街なのだそうです。

ちなみに各地の順位分布図は下図の通りです。


ちなみに3位の岡山以下は4位が三重県、5位が香川県となっております。

低迷の続くジーンズ業界ですが、その世相も反映してか、タウンページに掲載されているジーンズショップの数は年々減少傾向にあり、2006年には2688軒あった登録が、現在では1684軒と、実に1000軒以上ものジーンズショップが姿を消しています。


またジーンズの生産量も下降の一途を辿っており、最盛期だった2001年には8万3000着も製造されていたものが、2011年には5万6000着あまりまで減少。

現在は安価な外国産ジーンズがユニクロなどのファストファッションブランドのショップに並び、それらがバカ売れしている状況で、こうした不況にあえぐ国内製造メーカーも様々な手を講じて対抗策を考えているようです。

中には岡山のビッグジョンやベティースミスと石川県のアパレルメーカーがタッグを組み、高機能繊維が得意な石川県が素材開発や上着を受け持ち、新素材を使ったジーンズやデニム雑貨の開発を岡山県が担うという新ブランドも立ち上げられています。

国内ジーンズメーカーの巻き返しに期待したいですね。