財務省が平成26年の全国の税関で差し止められた偽ブランド品などの知的財産侵害物品の差し止め状況を発表しました。
発表によると差し止められた偽ブランド品の数は32,060件となり前年から14%も増加しており、過去最多を記録したようです。
そのうちの90%以上にあたる29,553件が中国から輸入されたもので、5年連続で9割を超えたとのことです。
そのうち3割がバッグ類とのことで、逆に言えば偽ブランドのバッグがよく売れるという事も推測されます。
最近の傾向としてはスマートフォンケースや医薬品、カメラバッテリーなどが増加傾向にあるようです。
ところで、まるで話がリンクするものかどうかはわかりませんが、最近、古着業界で聞く噂に、中古のラルフやadidasの商品が税関で止められ廃棄させられたという噂があります。
近年、伊藤忠商事がコンバースの輸入を完全に禁じ、3足以上は国内に持ち込めなくなった、という話もあり、ライセンス問題にも厳しくなってきているのかもしれません。
法的には中古の場合はライセンスなしで大丈夫なのだと聞いたことがありますし、日本国内だけでも年間2.4億着も捨てられている現状を考えれば、そうしたリユースアイテムをライセンス問題で輸入できなくなったり売れなくなってしまうと、本当に安かろう悪かろうの使い捨て服ばかりになりねないのではないかと不安に思います。
勿論、偽ブランド品は絶対ダメですが。