ユニクロ今秋冬値上げ「便乗値上げではない」

国内アパレル最大手のユニクロが今秋より全商品を値上げする方針である事を繊維業界の専門誌「繊研新聞」が報じている。

【総合】ユニクロ、コスト上昇で今秋冬値上げ|繊研新聞
http://www.senken.co.jp/news/uniqro-autumn-winter-raising-price/

値上げ対象商品はユニクロの看板商品である「フリース」「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」などをはじめ、ほぼ全商品での値上げが予定されているようで、値上げ幅は昨秋と比べると増税分を含め8%程度と見られている。

値上げ理由については「原材料や生産コストの上昇、円安などによる調達コストの増加」を挙げており「便乗値上げではない」との事。

ユニクロは増税決定後、柳生会長が増税後も総額表示を維持し増税分はユニクロが吸収し実質値下げで対応する方針を示していたが、最終的には税抜き表示で増税分は価格に転嫁し、総額では増税分値上がりするものの本体価格は値上げしていない事をアピールする方針に転換して対応しており、既に増税の影響で実質3%値上げされており、今回は更なる値上げとなる事や今秋という増税から少し時間を開けたタイミングでの値上げという事もあり、2014S/S・2014A/Wと2シーズン連続の値上げとなるため、消費者からは「便乗値上げ」という批判が噴出する可能性は否定できない。

また、「フリース」「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」などの高機能衣料に関しては「前シーズンより機能性を高めて販売する。」としているが、原料などのコストのかかる部分でのバージョンアップになるのかは不明で、値上げ理由として消費者にうまく伝わるのかといった部分に疑問が残る。