東洋経済オンラインにファッション好きとしては興味深い記事が出ていました。
ファッショントレンド、仕掛人は誰だ?高級ブランドがトレンドを発信し続ける理由|東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/29016
4ページからなる長文記事なのですが、ファッショントレンドが発信されるのは簡単にまとめるとこんな感じ。
1.国際流行色委員会から流行色が発表される。
2.それを踏まえ各生地メーカーがそのシーズンの生地を製作
3.製作された生地が見本市(有名なものは、フランスで行われる「プルミエール・ヴィジョン」など)で展示
4.各ブランド・メーカーに生地が渡る
5.デザインされパリコレやミラノコレクションで公開
6.それを元にファッション誌などメディアが発信。
といった流れでファッショントレンドが作られ発信されています。
という事はトレンドを読むには、
1.流行色をチェックする。
2.コレクションをチェックする。
3.メディアをチェックする。
という事になります。
ちなみに今年の流行色はラディアント オーキッドでございます。
※2014年の流行色はラディアント オーキッド!
そしてメディアから配信された情報。
※繊研プラス「来春はストリートスタイル台頭」
繊研プラスは繊維・ファッション業界の業界紙「繊研新聞」が母体となっており、あまりスポンサーに左右されていない分析ですので、メディアの発信した情報の中では最も客観的な情報と言えます。
また雑誌メディアがトレンドを作る仕組みにも言及されており、
広告はファッション誌にとって生命線で、十分な広告がつかないと価格に転嫁される事になります。
皆様が数百円でファッション誌を購入出来るのは広告を出稿しているスポンサーがあるからであり、広告を排除したり、十分な広告を確保出来ないと、雑誌の価格は数千円にもなります。
最近は、MONOマガジン、古着屋さんシリーズでお馴染み、ワールドフォトプレス発行のマニアックなムックに広告が一切ない2000~3000円するムックが発行されますが、あれは商業的にすると広告がつかないのでマニアックな雑誌は発行出来なくなってしまう為、マニアでも満足するようなマニアックで濃い情報を掲載する事で、それだけ価格に転嫁されても売れるだけの誌面を作るという驚異的な誌面作りの賜物だったりします。
このように、通常ファッション誌というのは販売額以上にスポンサーによる広告掲載料で支えられており、スポンサーの意向にある程度沿った誌面作りというのが求められます。
勿論、スポンサーとなるアパレル関係の会社も自身のブランドの商品に添った雑誌に広告出稿するわけですが、雑誌としてもその期待に応えるべく、そのスポンサーの商品が売れるようにプッシュするわけです。
そこでファッショントレンドが作られ発信されるわけなんですね。
余談ですが、某出版社様からお話を頂き、0から雑誌を作る過程に携わらせて頂いた事があり(発刊までは行けず)、その時に、広告がどれぐらい取れるか、そうでないと価格に転嫁して作らなければいけないが、それでも数千部は売れるのか?などの流れを体感させて頂いたことがあり、その出版社様もワールドフォトプレスの発行誌、具体的に言うと「ワークウエア 2 (ワールド・ムック 800)」「空服 (ワールド・ムック 967)」「海服 (モノ・スペシャル)」をモデルターゲットに検討されておりました。
更にこの記事ではさすが経済情報サイトというべきか、ファッションビジネスのセオリーにも触れられています。
これは深い情報ですね。
実はここまでのトレンドの発信と、雑誌の広告関係の事は少し知っていたのですが、ここは勉強になりました。
「“トレンド”や“流行”を生み出すことによって、そこから外れたものに“時代遅れ”や“ダサい”というレッテルを張り」といった部分。
これが現在の大量生産大量消費につながっている部分でもあり、トレンドを意識し、ファッションに興味を持ちながらも、この辺りの意図的な情報には左右されないようにしていきたいものですね。
ファッショントレンド、仕掛人は誰だ?高級ブランドがトレンドを発信し続ける理由|東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/29016
4ページからなる長文記事なのですが、ファッショントレンドが発信されるのは簡単にまとめるとこんな感じ。
1.国際流行色委員会から流行色が発表される。
2.それを踏まえ各生地メーカーがそのシーズンの生地を製作
3.製作された生地が見本市(有名なものは、フランスで行われる「プルミエール・ヴィジョン」など)で展示
4.各ブランド・メーカーに生地が渡る
5.デザインされパリコレやミラノコレクションで公開
6.それを元にファッション誌などメディアが発信。
といった流れでファッショントレンドが作られ発信されています。
という事はトレンドを読むには、
1.流行色をチェックする。
2.コレクションをチェックする。
3.メディアをチェックする。
という事になります。
ちなみに今年の流行色はラディアント オーキッドでございます。
※2014年の流行色はラディアント オーキッド!
そしてメディアから配信された情報。
※繊研プラス「来春はストリートスタイル台頭」
繊研プラスは繊維・ファッション業界の業界紙「繊研新聞」が母体となっており、あまりスポンサーに左右されていない分析ですので、メディアの発信した情報の中では最も客観的な情報と言えます。
また雑誌メディアがトレンドを作る仕組みにも言及されており、
要は、ブランド側が広告費を出し、メディアは商品を格好良く紹介し(=宣伝)、売上という形でブランドに利益がもたらされ、ブランドはさらにまた広告費という形でメディアにお金を還元する。そういうサイクルが成り立っています。
最近は、雑誌などの広告ページが明らかに多いですよね。ビジネスエリートが中心のこのサイトの鋭い読者のみなさんは、広告収入が生命線であることはお察しでしょうから、ここでは具体的な広告例を省略させていただきます。
広告はファッション誌にとって生命線で、十分な広告がつかないと価格に転嫁される事になります。
皆様が数百円でファッション誌を購入出来るのは広告を出稿しているスポンサーがあるからであり、広告を排除したり、十分な広告を確保出来ないと、雑誌の価格は数千円にもなります。
最近は、MONOマガジン、古着屋さんシリーズでお馴染み、ワールドフォトプレス発行のマニアックなムックに広告が一切ない2000~3000円するムックが発行されますが、あれは商業的にすると広告がつかないのでマニアックな雑誌は発行出来なくなってしまう為、マニアでも満足するようなマニアックで濃い情報を掲載する事で、それだけ価格に転嫁されても売れるだけの誌面を作るという驚異的な誌面作りの賜物だったりします。
このように、通常ファッション誌というのは販売額以上にスポンサーによる広告掲載料で支えられており、スポンサーの意向にある程度沿った誌面作りというのが求められます。
勿論、スポンサーとなるアパレル関係の会社も自身のブランドの商品に添った雑誌に広告出稿するわけですが、雑誌としてもその期待に応えるべく、そのスポンサーの商品が売れるようにプッシュするわけです。
そこでファッショントレンドが作られ発信されるわけなんですね。
余談ですが、某出版社様からお話を頂き、0から雑誌を作る過程に携わらせて頂いた事があり(発刊までは行けず)、その時に、広告がどれぐらい取れるか、そうでないと価格に転嫁して作らなければいけないが、それでも数千部は売れるのか?などの流れを体感させて頂いたことがあり、その出版社様もワールドフォトプレスの発行誌、具体的に言うと「ワークウエア 2 (ワールド・ムック 800)」「空服 (ワールド・ムック 967)」「海服 (モノ・スペシャル)」をモデルターゲットに検討されておりました。
更にこの記事ではさすが経済情報サイトというべきか、ファッションビジネスのセオリーにも触れられています。
ファッションというのは、“トレンド”や“流行”を生み出すことによって、そこから外れたものに“時代遅れ”や“ダサい”というレッテルを張り、それにより消費者を購買へと導くのです。
これがファッション業界の根本的な仕掛けです。ただ、流行を発信するだけではなく、きちんと新しい消費を生み出すために、“流行遅れ”という副産物も作るのです。そうすることにより、それまで最新のファッションだった服は、もう着られないダサい服になり、廃棄に追い込まれるのです。
かたや、それまでの服を取り上げられた消費者は、新たな流行に身を包むために、“最新”の服を手に入れるのです。
これは深い情報ですね。
実はここまでのトレンドの発信と、雑誌の広告関係の事は少し知っていたのですが、ここは勉強になりました。
「“トレンド”や“流行”を生み出すことによって、そこから外れたものに“時代遅れ”や“ダサい”というレッテルを張り」といった部分。
これが現在の大量生産大量消費につながっている部分でもあり、トレンドを意識し、ファッションに興味を持ちながらも、この辺りの意図的な情報には左右されないようにしていきたいものですね。