ZOZOUSED(ゾゾユーズド)のクラウンジュエルが好調。

ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの子会社「クラウンジュエル」が好調の様です。
クラウンジュエルはZOZOUSEDを運営する会社で、スタートトゥデイの100%子会社。
元はブランド古着を扱う会社だったと思います。



スタートトゥデイ子会社「クラウンジュエル」が好調、100億円目指す|通販新聞
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2013-12-22/crownjewel-100/

記事では「2014年3月期の売上高は前年比倍増となる20億円に向け順調に推移しており、今後、買い取りなどを強化することで中長期的に100億円を目指す。」とされており、今年度は20億円に届く勢いのようですね。

ZOZOUSEDはホームページの階層的にはZOZOTOWN配下にあり、会員数約500万人、アクティブ会員も約280万人というZOZOTOWNユーザーの流入の他、検索エンジンからの評価も高く、開設即GOOGLEで「古着」で検索するとトップに表示されるなど検索エンジンからの流入も相当あると思われます。
※最近は古着屋JAMさんが逆転でトップ表示のようですが。

古着屋で検索する人にブランド古着を扱うZOZOUSEDをトップに表示させてしまうGOOGLEの精度も高くなって来たとはいえ、まだまだだという事はさておいて、それほどZOZOUSEDのインパクトがあった事は否定できません。

 約4000のブランド数、商品単価4000円程度というのは1年前と大きくは変わっていないが、商品点数はスタート時の約4万点に対し、今年12月は1日当たり約2000点、月ベースで約6万点を投入しており、掲載商品の半分以上が販売開始から1カ月以内に売れているという。
 ゾゾで販売する新品を見た後に古着を見て"安い"と感じる消費者も多いようで、「服を3~4点購入する際に古着も1着買うというような賢い使い方をしているのでは」(宮澤高浩社長=写真)とする。実際に、新品の服だけでなく古着も購入している顧客は年間購入金額が高い傾向にあり、服好きが集まる「ゾゾタウン」に古着の販売が合致した格好だ。
 ただ、280万人のアクティブ会員がいることを考えると、まだ数パーセントの顧客にしか「ユーズド」は利用されておらず、今後はこうした未利用者へのアプローチを強化したい考え。
 

月6万点の入荷で一カ月以内の半分が売れるとなると、記事にあるようなアクティブ会員280万人の例えば半数に買ってもらうというのは、商品数が圧倒的に足りないわけで、最も強化したいのは
例えば、1年前に「ゾゾタウン」で服を購入した消費者に対し、「あなたが購入した商品を今なら○○円で買い取ります」といったメールを送ったり、購入履歴の商品画像の横に買い取り希望のボタンを配置して、クリックするだけで宅配キットが届くというような仕組みも検討したいとする。

にあるように、買い取り数を増やすのが絶対条件ですね。
商品流通量が上がらないと流通額や売上高も稼げないわけで、100億円の売上高を目指すには単純に現在の5倍以上の買い取り数を稼げないと難しく、古着買い取りはどこも取り合っているレッドオーシャンですので、よほどのカンフルやカインドといった大手ブランド古着企業をM&Aをしない限りは、この先の大きな成長のためにアクティブ会員数や売り上げ点数などをうまく水増しし、そこを売りに大々的な買い取りキャンペーンを打たないと難しいとも思われす。

またZOZOUSEDの成長は「ゾゾタウン」内に古着の売り場ができたことでブランド側からは懸念の声もあったが、当該サイトが年率10%以上の成長を続けていることもあり、新品への影響はないと見ている。」とはいうものの本元ZOZOTOWNのユーザーと食い合う上に、ZOZOTOWNはSTORES.JPを使ったモール化(ZOZOTOWNが中小・個人のブランド向けに1/15よりZOZOMARKETスタート!)も考えているようですし、100億円達成というのは相当なハードルではないのかなあと思います。

2005年の創業から10年で20億円企業に成長したクラウンジュエルがどのように100億円企業になっていくのか、非常に興味深いです。