APPAREL BUSINESS MAGAZINEよりこちらの記事に注目。
今年は全社売上微増に落ち着く欧米への販売がさらに伸びクロキの黒木立志社長|APPAREL BUSINESS MAGAZINE
http://www.apparel-mag.com/abm/article/business/536
デニム生地メーカーのクロキという会社が「シャネル」「ルイ・ヴィトン」「グッチ」など様々な欧米のラグジュアリーブランドと取り引きを続けるデニム生地メーカーというのをこの記事で初めて知りましたが、同社は苦境のジーンズ業界においても今年も微増ながら増益となる模様です。
ただ、国内販売は減少しており欧米ラグジュアリ―ブランドとの取り引きが堅調に推移した事が増益の要因という事で、やはりジーンズ業界が苦境なのは間違いなさそうです。
欧米での好調さは同社黒木社長曰く「これまで低価格カジュアル衣料と位置付けられていたジーンズをラグジュアリーブランド各社が扱い始めたことが大きい」だそうで、デフレの波に乗りユニクロを筆頭とするファストファッションブランドや、ドンキホーテ、西友など小売店が980円デニム(デニム風)などで低価格商品を競い合い価格破壊を繰り返した結果、デニム自体の価値を下げ人気の低下が顕著になった国内と全く逆の傾向にあります。
逆に言えばそれほど汎用性の高い素材であり、ラグジュアリーブランドにもファストファッションブランドにも使える生地で100年以上の歴史のあるジーンズが完全に廃れることは今後も考えづらく、また必ずやトレンドの波に乗ってくるはずです。
余談ですが、この記事を書かれた南充浩さんは最近ご自身のブログで、非常にジーンズ業界の事に触れておられ、ジーンズ業界の苦境を憂いておられる一人だと思いますが、個人的には最後の一文。
「来年からはデニムがトレンドに再浮上するという見方もある。クロキにも期待が寄せられる。」
来年からデニムがトレンドに再浮上するという見方が当たることに期待したい。