Yahoo!ショッピング・ヤフオク出店完全無料に!

今日はどえらいニュースが流れましたね。

 ヤフー、EC店舗の出店料・ロイヤルティを完全無料に  ヤフオク入札・出品も無料化 「EC市場に革命」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/07/news094.html

ということで、なんと孫正義会長率いるヤフーがYAHOO!ショッピングもヤフオクも出店も出品も全部無料にすると発表しました。

個人規模で営業しておられるお店の多い古着業界にとっては、YAHOO!の決済システムやショッピングカートが無料で使え、YAHOOショッピングに出店出来るということは一応のプラス材料ではないかと思います。

ただ、個人の出店も無料という事で、営利性度外視の個人がドンドン参入してくるので、価格破壊や転売問題などが懸念され、出品手間や購入客とのやり取り、問い合わせ対応、商品発送などの手間が増える環境で果たしてどれほどのお店が参入するかは疑問視される所でもあります。

購入する側にとっては、恐らく競争原理で安く購入するチャンスは増えますが、反対に出店者・出品者の質の低下も考えられ、ダメージや風合い、サイズなどが問題となりがちな古着の通販ではデメリットも多いのではないかと想像します。

また、古着業界はともかく、中規模小売店などは大打撃ではないでしょうか。
既に業界によっては、実店舗はショールームで実店舗で商品を見てからネットで最安値のお店を探して購入するといった流れも出来てしまっており、より一層その流れが加速するのではないかと思います。

テレビ通販で業績を伸ばしたジャパネットも昨年はネット通販に押され7年ぶりの減収減益で、今年度の決算で最高益を出さなければ職を辞する決意を示しており、後継者の長男旭人副社長への継承タイミングもあるとは言え、かなりドラスティックな戦略を打ち出しています。

また、最も影響を受けるのは楽天・AMAZONといったショッピングモールを展開する同業の先行企業で、出店者の流出は勿論、ユーザーも大量流出する事が想像されます。
勿論、楽天やAMAZONもただ指をくわえてみているとは思いませんが、ショッピングモールが要の二社にとって、広告で収益を・・・とは行きませんので、無料化は不可能ですし、かなりのアイディアと努力が必要とされそうですね。
また、先日、上場を果たしましたギャル系ECの夢展望など大手ECも打撃を受けることは必至。元々、利益率が低いEC(夢展望で4%)において更なる広告宣伝費や人員増員はしんどいでしょうし、共存するようなアイディアを要求されそうですね。

余談ですが、東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝しましたので、間接的にBクラスに終わったソフトバンクホークス強化の一環にもなるかもしれませんね。

とにかく、非常に過激で、今後の流通を揺るがす大きな発表だったと思います。