カジカジが来月号を持って休刊との噂

大阪・関西のストリートファッション&カルチャーを約20年に渡り盛り上げてきたファッション誌カジカジに休刊の噂が出ています。
現在、複数の関西のファッション・アパレル関係者の元へカジカジ編集部から休刊のお知らせが送付されているとのこと。

業界関係者の話を総合すると、6月12日発売の7月号を持って休刊。
2ヶ月休止ののち、9月から隔月発行(2ヶ月に1回発行)の雑誌へと転換するとのこと。
また同時にWEBに尽力するらしいという話です。

今年の4月には同時期に創刊され、同じような地域密着型のストリートファッションを盛り上げてきた東海地方のスパイマスターが月刊誌の発行を終了し、WEBにシフトしています。

ファッション誌市場がかなり厳しいという話はここ数年、囁かれていますが、ターゲットを絞り関西に特化してきたことにより、根強いファンを持つカジカジは比較的健闘していると耳にしていただけに、この話が本当だと衝撃です。

紙媒体がダメならWEBへというのは自然な流れですが、ファッションWEBメディア広告業界は紙媒体の雑誌に比べるとまだまだ市場は小さく、これまでのカジカジで得てこられた広告収入をWEBで獲得するには相当な人気の獲得が要求されます。

またカジカジやスパイマスターが得意とするストリートスナップはWEARなど一部アプリが成功しているものの、WEBにはあまり向いていなくて、成功例がほとんどなく、またフットワークが軽くセンスがあり利益をあまり求めていない学生団体などのプレーヤーも多いことから、Yahoo!ですら撤退したというジリ貧市場です。

更にもしWEBメディアで成功例を作れたとしても、次はAmebaやLINE、GMOグループ、mixiなどのIT業界のビッグプレーヤーの参入も予想されるため、何か特化した強みを持たないと苦しいのではないかと思います。

ともあれ、まだ正式発表はされていませんので、来月発売のカジカジ7月号を要チェックですね。

カジカジがなくなると関西のファッション業界にとっては大痛手となります。
F-STREETとも業態がカブって来てパイの奪い合いをしないといけないかもしれませんが、そんなことよりも、雑誌カジカジがなくなることの関西ファッション業界の流通総額がかなり減少することも懸念されます。

まだ噂の段階ですので、なんとかカジカジがこれまで通り、月刊誌として継続されることを期待しています。

2020年遂に完全休刊

26年間お疲れ様でした。