ユニクロまたまた値上げへ。2015年秋冬から。

昨年、ユニクロは2014A/Wの商品から全体で8%程度の値上げを実施しました。
その前の4月に実施された消費税の増税のタイミングでも増税分を吸収しなかった為、実質、2シーズン連続でおおよそ11.1%程度(目安10,500円⇒11,664円)の値上げとなりましたが、今年も秋冬物から全体で5%程度の値上げを実施するようです。

これで目安としては2年間で10,500円だった商品が12,247円になることになり、おおよそ20%程度(16.6%)もの値上がりという事になります。

読売新聞によりますと、値上げの対象は、繊維が長くて細い上質なコットンを使ったTシャツなど主力商品が中心となる見通しで、最大で1,000円程度値上がりする商品もあるという事で、全ての商品を値上げするのではなく、上質なコットンアイテムなど、実際によく売れている商品を重点的に値上げするという事になり、消費者にとっては更に大幅な値上げ率に感じるのではないかと予想される。
ただ、春物や夏物は原則、据え置くとのこと。

値上げの原因は、綿やウールなど原材料の価格高騰と円安とされており、更には恐らく中国での人件費の上昇や、ユニクロの中国の製造工場が「ブラック環境」だとして指摘され、是正していくことなども関係していると思われます。
また製造工程だけではなく、国内の販売の現場でも「ブラック企業」という批判を受け、またブラック企業裁判に敗訴したこともあり、それに対し、全力でブラック企業イメージの払拭に取り組まれており、こうした販売の現場での人件費上昇なども間接的に値上げに繋がっているのかもしれませんね。

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※参考記事
ユニクロ2年連続値上げへ…円安や原材料高で|読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150218-OYT1T50161.html

記事中に「同社は14年4月の消費税率引き上げなどを受け、14年夏~秋に同社として初めて、ほぼ全商品を一斉値上げした。」とありますが、ユニクロを運営するファーストリテイリングは消費税アップによる便乗値上げを「便乗値上げではない」と否定しており、値上げと消費税増税は無関係のはずです。

ユニクロ今秋冬値上げ「便乗値上げではない」

今やユニクロは「安い(だけ)」のブランドではなく、値段を上げてでも品質を守るブランドというイメージも高まりつつありますね。