ABCマート過去最高益!
ABCマートが2014年3~5月期の連結決算を発表しましたが、売上高567億1200万円(前年同期比+17.7%)、純利益78億4500万円(前年同期比+45.9%)と過去最高益を達成。ABCマート平成27年2月期 第1四半期決算短信
http://www.abc-mart.co.jp/ir/pdf/2015/kessan01.pdf
スニーカーブームが後押し
好調の要因はやはりスニーカーブーム。3月度は消費税増税前の駆け込み需要により、前年を大きく上回る結果となりまし
た。4月以降におきましても、その反動による売上の減少は、スニーカーブームにより非常に限定的となりました。
と、空前のスニーカーブームがABCマート大躍進を支えているよう、特に若い女性の間でスニーカーの人気が高く、春先を中心に販売が好調だったようです。
消費税の影響も限定的と言い、日本経済新聞によると
記者会見した小島穣取締役は「(従来より価格帯の高い新商品投入などで)客単価を引き上げる方策に需要がついてきている」と指摘。消費増税について「さほど大きな影響は受けずにこのままいけるのではないか」との見方を示した。との事。
昨年より、各アパレルブランドが注力しているワンランク上の価格帯の販売増を目指し、プロパー販売の強化や自社商品の販売強化してきた成果が実っているようで、特に最近、ハイテクノロジースニーカーの人気が高い事もあり、こうした努力が客単価を押し上げ、増収につながっているようです。
※ABCマート好調!大幅増益。(平成26年度2月期決算)
連結業績予想は据え置き
この結果を受け、売上高前期比8.0%増の2,030億円、営業利益前期比4.9%増の358億円、経常利益前期比4.3%増の363億円、当期純利益前期比7.6%増の215億円という増収増益見通しは据え置き。このペースで行けば軽く達成出来そうな数字ですね。
この先を担うのはアシックス&スタンスミス
現在、ABCマートが発売している目玉はなんといってもABCマートだけの限定スタンスミス。※ADIDAS「スタンスミス」がABCマートから限定発売。
ABCマート専用にややリーズナブルにした仕様で、10000円を切る価格を実現。
手軽に世界で一番売れたスニーカーを楽しめるようにした辺りはABCマートの真骨頂ですね。
また今後、アシックス(オニツカタイガー)に注力するようで、「アシックス・オニツカタイガーに注目が集まっている。」でも取り上げましたが、「asics」のランニングシューズを取り扱う「ABC MART」の店舗を、全国で約500店舗まで広げる計画だそうです。
元々、マラソン愛好家などを中心に、ランナーから非常に高い人気と信頼を得るメーカーだけに、その機能性は高い評価を得ており、今後、アシックスがランニング愛好家だけでなく、ファッションでスニーカーを楽しむ人々からオシャレアイテムとして注目されるようになればネクストスニーカーブームの中心を担えるだけのポテンシャルを秘めており、取扱店を拡大するABCマートにとって大きな戦力になる事でしょう。