今春、セレクトショップを中心に、ファッションに最も高感度と言われる1990年代から2000年代初期の市場が成熟した、物が売れる時代を体感した世代を狙った新業態が続々と登場しています。
これは一つは20代の頃にセレクトショップに通った現30代前半の子育て世代が時を過ごし、これまでのセレクトショップの業態からは少し興味が外れてしまった事、そしてイオンモールやアウトレットモールをはじめとする郊外型の大型ショッピング施設が増え、客層が多様化したことなどが挙げられます。
この流れが今後の主流になるかどうかはまだわかりませんが、大量生産時代の供給過多な現状の新たな市場の掘り起こしとして注目されています。
そんな中、大阪で古着屋からスタートし、現在はファストファッションのSPAとして業績を伸ばすWEGOからPUNYUS(プニュズ)としう新ブランドがローンチされました。
トータルプロデューサーにデブキャラで人気を博すお笑い芸人渡辺直美を起用し、サイズを6Lまで展開するという他のブランドやショップではサイズのないポッチャリ女性までをカバーしたブランドで、大きなサイズ専門ではないものの、ブランド名からも想起される通り、またモデルにもアジアン馬場園を起用するなど、明確にビッグサイズのポッチャリ女性をターゲットにしており、新たな市場の創出が期待されます。
近年、渡辺直美、アジアン馬場園以外にも柳原可奈子、森三中大島美幸など、デブキャラ、ポッチャリキャラの女性芸人がオシャレにも気を使ってテレビなどで露出しており、明らかにポッチャリ体型の女性のファッションに対する意識が上がって来ていると感じます。
今までも大きなサイズ専門のお店やブランドはありましたが、大きなサイズ専門と掲げられると入りにくかったり、また着るのに抵抗のある女性も多かったのも確かで、プニュズは大きなサイズ専門にしていないところがポッチャリ女性への気配りが感じられます。
限定されたターゲットに向けた業態というのは対象が限られてしまうため、地域レベルでは十分な来店客数を集められない面があり、実店舗では展開しづらかったのですが、昨今のオンラインショッピングの成長によってニッチなターゲットに向けた業態が成立するようになった新たな市場だと言えます。
またオンラインショッピングであれば周囲の目を気にする必要もなく、抵抗感なく購入することができるメリットがあり、ポッチャリガールズファッション市場は今後拡大して行くのは間違いないでしょう。
またオンラインショッピングであれば周囲の目を気にする必要もなく、抵抗感なく購入することができるメリットがあり、ポッチャリガールズファッション市場は今後拡大して行くのは間違いないでしょう。
WEGOは若槻千夏とのコラボブランドWCでも芸能人とのコラボレーションに実績があり、プニュズもヒットの気配を感じますね。
渡辺直美プロデュースのブランド「プニュズ」がデビュー 6Lサイズまで展開|Fashionsnap.com
http://www.fashionsnap.com/news/2014-02-12/punyus/
来春立ち上がるセレクトショップの新ライン・新ブランドまとめ。(2014年版)
http://log.f-street.org/2013/12/2014.html
来春始動のアパレル業界の新業態のキーワードは「上質・定番」「ライフスタイル」「西海岸」
http://log.f-street.org/2013/12/blog-post_2881.html