Levi'sが子会社LVC JP(リーバイスヴィンテージクロージング)株式会社を解散

エドウィンの倒産(国内最大手のジーンズメーカーEDWIN(エドウィン)倒産)が衝撃を与えましたが、不調続くジーンズ業界ではまた一つ動きがありました。
11/29日付けで紛れもなく世界のジーンズ市場を引っ張るリーバイ・ストラウウジャパン株式会社が子会社のLVC JP株式会社を解散しました。



連結子会社の解散および清算に関するお知らせ|JASDAQ
http://v3.eir-parts.net/EIRNavi/DocumentNavigator/ENavigatorBody.aspx?cat=tdnet&sid=1110172&code=9836&ln=ja&disp=simple

LVC(リーバイスヴィンテージクロージング)はLevi'sのトップラインの位置付けで150年に渡る同社の歴史の中で培われた永遠の名作501XXをはじめとする各年代のヴィンテージモデルにスポットを当て、素材やシルエット、加工技術を徹底的に追求して限定生産している現在の看板モデルで、LVC JPの解散が即LVCラインの生産中止を意味するものではありません。

「LVC JPの売上のうち約半分を占める直販小売店への販売、管理体制を見直した結果、取扱商品が異なるものの親会社である自社と取引のある顧客も存在しており、販路を統一し一体的な運営を行った方がより効率的であると判断し」との事で、販売・管理体制や販路拡大などの営業体制などで親会社リーバイ・ストラウスジャパンと統合することで効率化を目指すという事になるようです。

リーバイ・ストラウスジャパン株式会社は2013年11月期の業績予想で売上高101億円、経常損益4000万円の赤字から、売上高94億円(前期比2.2%減)、経常損益4億2000万円の赤字(前期3億4400万円の黒字)に下方修正しており、業績不振からの子会社清算という事だと推測されます。

リーバイスが13年11月期業績予想を下方修正、ロングジーンズ伸び悩む|みんかぶ
http://minkabu.jp/stock/9836/news/590171

これにより、現在差別化されている量販ラインとLVCの製品の販路などの展開が平均化されてしまう懸念はありますが、現在の齋藤貴社長に社長交代してからは他のジーンズメーカーと差別化をする為にLVCの展開を軸に低価格帯モデルの廃止など「Levi's」をジーンズのプレミアムブランド化を目指したブランディングを展開しており、LVCは今後も継続して展開されていくはずで、長期的な不振が続くLevi'sの今後の巻き返しに期待したいですね。