清香株式会社、老舗クリーニング店から古着リユース工房inotoriへの華麗なる転身

時代の変化に対応するため、清香株式会社は老舗クリーニング店「つるやクリーニング」から中古衣服インターネット販売小売業「古着リユース工房inotori」への業種転換を果たしました。

代表取締役の榎本香代子氏が、90年続いた伝統的なクリーニング業から新たな事業へと舵を切る決断を下しました。

クリーニング業界の変遷と新たな挑戦

1992年には8,170億円だったクリーニング市場規模が、2022年には2,713億円まで縮小。このような市場縮小の中、つるやクリーニングは2014年に業界初のリユース・リサイクルサービスを開始。不用衣類の無料引き取りや、クリーニング済み古着の販売を手掛けました。2017年には衣類の買取事業もスタートさせ、リユース事業の土台を築きました。


DXとリスキリングで新たな価値創出

2022年にクリーニング事業から完全撤退し、古着リユース工房inotoriとしてリスタート。DX(デジタルトランスフォーメーション)とリスキリング(新たなスキル習得)を推進し、事業継続と人手不足の解消を図りました。古着の検品・洗浄・補修においては、クリーニング業で培った技術をフル活用。業務用のしみ抜き機などの設備を駆使し、取引業者や古物市場から仕入れた衣類を整備しています。

ジャストインタイムの導入

古着リユース工房inotoriは、トヨタ生産方式のジャストインタイムの考え方を取り入れています。仕入れた古着は丁寧に検品され、状態変化を予測しながら選別されます。在庫管理も徹底され、一点毎にナンバリングしてデータ管理を行い、最適な在庫回転数を維持しています。

古着リユース工房inotoriの特徴

「古着リユース工房inotori」では、クリーニング技能を活かしたメンテナンス済みの古着を提供。これにより、廃棄物を減らし、リーズナブルな価格で高品質な古着を手に入れることができます。経年変化による自然な風合いが魅力のヴィンテージ古着も取り扱い、着心地や触感の良さを追求しています。

SDGs認証企業としての取り組み

2021年に「令和3年度さいたま市SDGs企業」に認証された清香株式会社は、環境負荷を低減するための取り組みを進めています。衣類リユース事業を通じて、廃棄される衣類を減らし、環境への影響を最小限に抑えることを目指しています。古着に対する抵抗感を持つ消費者に対しても、清潔で状態の良い古着を提供することで、その抵抗感を払拭しようと努めています。

古着リユース工房inotoriの社会的意義

「古着リユース工房inotori」は、クリーニング店としての技術を活かし、「清潔で安心感のあるブランド古着」を提供することで、顧客の豊かなライフスタイルに貢献しています。高品質なメンテナンスを施した古着は、時代を超えて愛され続ける一着となるでしょう。

未来への展望

清香株式会社の古着リユース工房inotoriは、クリーニング業界で培った技術と経験を活かし、中古衣服インターネット販売という新たなビジネスモデルに挑戦しています。環境への配慮と高品質な古着の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する姿勢が評価されています。これからも、古着リユース工房inotoriは、顧客に満足いただける商品とサービスを提供し続けることで、さらなる成長を目指していくでしょう。

清香株式会社の詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。