ロコンドを運営するジェイドグループがマガシークを買収!

ファッションEC「ロコンド」やアスレチックブランド「REEBOK」を運営するジェイドグループが、NTTドコモの子会社であるファッションECサイト「マガシーク」を買収し、子会社化することを発表しました。買収額は33億2600万円で、2024年2月29日の取締役会で承認されました。


この取引により、ジェイドグループはNTTドコモが保有する75%の株式と伊藤忠商事が保有する25%の一部、計78%の株式を取得しました。残りの22%は引き続き伊藤忠商事が所有し、マガシークはジェイドグループと伊藤忠商事の共同運営となります。マガシークが運営する「d fashion」は、今後も3社の業務提携の下で継続されます。

ジェイドグループは、靴とファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を中心に事業展開してきました。今後は、LOCONDO.jpとマガシーク、d fashionの物流やITインフラを共通化し、各ECサイトの品揃えを強化します。また、顧客の共有を図ることで、グループ全体のユーザー層の拡大を目指します。

ジェイドグループは、2018年からファッションEC市場での「圧倒的な2位」を目指してきました。当時、マガシークと在庫シェアリングなどで業務提携をしましたが、マガシークの売れ筋ブランドであるユナイテッドアローズ、シップス、アーバンリサーチなどの人気ブランドの商品はシェアすることが出来ず、業務提携の効果は限定的でした。

今回のマガシークの買収により、ロコンドに取り扱いのない人気ブランドの取り扱いが可能になる上に、2024年2月期の取扱高が300億円に加え、マガシークの見込み300億円を合わせて600億円に達する見込みです。

ジェイドグループは、2030年度までの長期ビジョンとして「取扱高1000億円」の実現を目指しましていますが、その道筋が一気に現実味を帯びるものとなります。

これを受けてジェイドグループの株はPTS(時間外取引)で大幅に買われ、23:30現在、337円高の2447円で取引されています。