前澤社長がtwitterでアンケート
昨年12月25日にスタートしたサブスクリプションサービス「ZOZOARIGATO(ゾゾありがとう)」を巡って一部アパレルブランドがZOZOTOWNから撤退するなど「ZOZOばなれ」が加速し、株価急落が加速しているZOZOですが、その状況を打開しようと同社前澤社長がtwitterのアンケート機能を使い、「ZOZOARIGATO」の正当性を示すような質問を、お金ばらまきでゲットした500万人のフォロワーに質問。質問内容は以下のようなものでした。
Q1 みなさんの洋服の買い方は?
1. 最新作が欲しいから定価でもいいから発売後すぐに買う。
2. どうせセールになるから少し待ってからセールで安く買う。
Q2 どうせ時間がたてばセールになるので、洋服を定価で買うのは馬鹿らしいと思う。
1. 思う
2. 思わない
Q3 後々セールすることが決まっているなら、最初からセール価格で販売して欲しい。
1. はい
2. いいえ
Q4 自分が定価で買った洋服が、あとあとセールで安くうられているのを見たときの気持ちは?
1. 素直に残念です
2. 仕方ないと思う
Q5 いまお店で約1万円くらいで売られている洋服の原価がだいたい2000~3000円ぐらいだという事を、皆さんはご存知ですか?
1. 知っていた
2. 知らなかった
Q6 あなたがファッションブランドに求めることはどちらですか?
1. 一定期間定価で売るが、売れなければどんどん値引きをしていくブランド
2. セールしないことを前提に最初から良心的なプライスを定価として販売するブランド
アンケートの一部に批判殺到
上記アンケートの特に原価に言及したもの、そして「どうせ」や「馬鹿らしい」など誘導的で刺激的な記述が見受けられたこと、またZOZOのユーザーではなく100万円ばらまき企画で集めたフォロワーにアンケートを求めたことから批判が殺到。賛同の声もあったものの、既存のアパレルブランドやZOZOTOWNのプライベートブランド「ZOZO」の価値を毀損する内容との声が多く、アンケートの真意を説明するかのように、「ZOZOARIGATO」の紹介やアパレル業界全体の課題に言及し、最後は「みんながカッコよく可愛くなれるファッションの未来を作りたいだけですので”悪しからず”」と、結んでいます。
質問の真意は?
質問全体の意図として、セールを否定し、恒常的な値引き(低価格販売)を正当化するような内容となっています。つまり、常時10%OFFの「ZOZOARIGATO」の正当性をアピールしたもののように感じます。
最も、批判のあったのは原価の設問で、実際にはアパレルブランドは1万円の服を2~3000円で作っているけれど、そこにZOZOTOWNで販売すると3500円をZOZOが中抜きすると言われており、その時点で既にアパレルブランドの利益は3500円~4500円になってしまいます。
しかも、あれだけ在庫数作って見せた「ZOZOHEAT」、今、オマケにして配ってるので、「買った人の気持ち!!」って感じですが。。。
やはり市場は前澤社長の思いとは裏腹にこの一連の騒ぎを悲観。今日は一時1700円を割れて、遂に最高値から約1/3にまで下落。ちなみに筆頭株主は前澤社長で、前澤社長の資産は5000億円超から2000億円程度まで減少したのではと言われています。