2018年10月29日(月)に朝日新聞と読売新聞に掲載された2018年9月に逝去され樹木希林さんのメッセージ広告が話題になりました。
朝日新聞に掲載されたのは「あとは、じぶんで考えてよ。」
そして読売新聞には「サヨナラ、地球さん。」が掲載されました。
どちらも樹木希林さんのロックな人生を見事に表した写真が使われており、「あとは、じぶんで考えてよ。」では40年間別居婚だった夫の内田裕也さんや娘婿の本木雅弘さんを含め、内田一家の皆さんが勢ぞろいしている写真。
そして「サヨナラ、地球さん。」では意地悪にベーッと下を出した樹木希林さんの画像が印象的な広告となっています。
この広告を出したのはファッション雑誌販売部数トップシェアを誇る宝島社でした。
同社は過去にもこうした広告をい掲載しており、商品では伝えきれない“企業として社会に伝えたいメッセージ”を、企業広告を通じてお伝えしたいという思いで掲載しているそう。
両紙に掲載された広告に書かれたメッセージは以下の通り。
全て。全文が金言で胸にズシッと来る言葉ばかりですが、私は「靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る」という言葉が普通に出てきている事にハッとしました。
私自身も布という資源を最後まで使い切る事を意識していますが、こうした考え方を当たり前に実践して来られた樹木希林さんの歴史の積み重ねがこうした人生観になっているのだろうと思います。
「最後まで使い切る。」心がけたい言葉だなと思いました。
朝日新聞に掲載されたのは「あとは、じぶんで考えてよ。」
そして読売新聞には「サヨナラ、地球さん。」が掲載されました。
どちらも樹木希林さんのロックな人生を見事に表した写真が使われており、「あとは、じぶんで考えてよ。」では40年間別居婚だった夫の内田裕也さんや娘婿の本木雅弘さんを含め、内田一家の皆さんが勢ぞろいしている写真。
そして「サヨナラ、地球さん。」では意地悪にベーッと下を出した樹木希林さんの画像が印象的な広告となっています。
この広告を出したのはファッション雑誌販売部数トップシェアを誇る宝島社でした。
同社は過去にもこうした広告をい掲載しており、商品では伝えきれない“企業として社会に伝えたいメッセージ”を、企業広告を通じてお伝えしたいという思いで掲載しているそう。
両紙に掲載された広告に書かれたメッセージは以下の通り。
■朝日新聞コピー
あとは、じぶんで考えてよ。(キャッチコピー)
絆というものを、あまり信用しないの。期待しすぎると、お互い苦しくなっちゃうから。
だいたい他人様から良く思われても、他人様はなんにもしてくれないし(笑)。
迷ったら、自分にとって楽なほうに、道を変えればいいんじゃないかしら。
演技をやるために役者を生きているんじゃなくて、人間をやるために生きているんです。
代表作?ないのよ。助演どころか、チョイ役チョイ役って渡り歩く、チョイ演女優なの。
自分は社会でなにができるか、と適性をさぐる謙虚さが、女性を綺麗にしていくと思います。
楽しむのではなくて、面白がることよ。中に入って面白がるの。面白がらなきゃやってけないもの、この世の中。
老人の跋扈(ばっこ)が、いちばん世の中を悪くすると思います。
病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ。
死に向けて行う作業は、おわびですね。謝るのはお金がかからないから、ケチな私にピッタリなのよ。謝っちゃったら、すっきりするしね。
“言わなくていいこと”は、ないと思う。やっぱり言ったほうがいいのよ。
こちら希林館です。留守電とFAXだけです。なお過去の映像等の二次使用はどうぞ
使ってください。出演オファーはFAXでお願いします。
このように服を着た樹木希林は死ねばそれで終わりですが、またいろいろなきっかけや縁があれば、次は山田太郎という人間として現れるかもしれない。
えっ、わたしの話で救われる人がいる?それは依存症というものよ。
■読売新聞コピー
サヨナラ、地球さん。(キャッチコピー)
靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る。人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるんじゃないかしら。そういう意味で、がんになって死ぬのがいちばん幸せなのよ。
用意ができる。片付けして、その準備ができるのは最高だと思うの。
ひょっとしたら、この人は来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう?そうやって考えると、がんは面白いのよ。
いまの世の中って、ひとつ問題が起きると、みんなで徹底的にやっつけるじゃない。だから怖いの。自分が当事者になることなんて、だれも考えていないんでしょうね。
日本には「水に流す」という言葉があるけど、桜の花は「水に流す」といったことを表しているなと思うの。
何もなかったように散って、また春が来ると咲き誇る。桜が毎年咲き誇るうちに、「水に流す」という考えかたを、もう一度日本人は見直すべきなんじゃないかしら。
それでは、みなさん、わたしは水に流されていなくなります。今まで、好きにさせてくれてありがとう。樹木希林、おしまい。
全て。全文が金言で胸にズシッと来る言葉ばかりですが、私は「靴下でもシャツでも、最後は掃除道具として、最後まで使い切る」という言葉が普通に出てきている事にハッとしました。
私自身も布という資源を最後まで使い切る事を意識していますが、こうした考え方を当たり前に実践して来られた樹木希林さんの歴史の積み重ねがこうした人生観になっているのだろうと思います。
「最後まで使い切る。」心がけたい言葉だなと思いました。