近鉄百貨店の第2四半期は大幅減益

デフレや消費税増税の影響もあり苦戦が続く百貨店業界ですが、10月13日に発表された近鉄百貨店の2016年2月期第2四半期決算の決算発表からもそれが伺えます。

近鉄百貨店決算短信

今年度はあべのハルカスのオープン二年目ということで、苦戦が予想されていましたが、2016年2月期は第二四半期は売上高1325億1800万円(前年同期比5.8%減)、営業利益は8億5800万円(同45.6%減)、経常利益は5億6500万円(同21.7%減)と、大幅減益となっております。

原因としては昨年9月30日の桃山店の営業終了と、あべのハルカス近鉄本店グランドオープンの効果が一巡したことが挙げられています。

またあべのハルカスに訪日外国人向け専用サロン「フォーリンカスタマーズサロン」を新設するなど、インバウンド需要の取り込みに注力したとのことで、話題になった中国人の爆買いなどインバウンド需要に活路を見出そうとし、4月以降は訪日外国人の買物需要や都市部を中心に高額品の販売が好調に推移したことから増収となったようです。

しかしながら今後も更なる消費増税が予定されており、また中国経済の減速が深刻化する中、今後もかなり苦しい状況に立たされる可能性が高いと思われます。

ちなみに10月13日引け時点の近鉄百貨店の株価は329円となっており、1,000株以上の所有で、、株主様お買物優待カード(10%引)と自店のレストランなどで使用できる優待クーポン券1冊といった株主優待が用意されています。