FREE&EASY6月号がねつ造・盗用で回収。

ラギッドをキーワードに主に30代~50代のダッズ層をメインターゲットに出版されているライフスタイル情報誌「FREE&EASY」の4月30日に発売された6月号にて、記事にねつ造・盗用があったとして書店から回収されているようです。



雑誌「Free&Easy」、ネット上の記事を盗用|朝日デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASG657VJSG65UCLV01C.html

問題となったのは6月号のイラストレーターの安西水丸さんの追悼特集として掲載された作家・美術家の赤瀬川原平さん、作家の角田光代さん、イラストレーターの南伸坊さんの記事との事。

ロック詩人・辻元よしふみさんのブログ記事(「Free&Easy」6月号が赤瀬川原平氏らの文章を「ねつ造」した問題について)によると
赤瀬川原平さんの記事は、実際には記事執筆もインタビュー取材もしていないのに、赤瀬川原平さんのコラムとして掲載されたとの事。
赤瀬川さんの奥様が編集部に問い合わせたものの、誠意のある回答がなかったため、日本文藝家協会に調査をお願いされ、発覚したそうです。

記事は過去にインタビューを行った編集者が勝手にねつ造し、赤瀬川原平さんの記事として誌面に掲載。

角田光代さんの記事は「週刊朝日」からの盗用、南伸坊さんの記事は赤瀬川さんと同様に過去のインタビューなどを元にねつ造したとの事。

この問題でFREE&EASYを発行するイースト・コミュニケーションズでは問題となった6月号を書店から回収し、7月号にお詫び記事を掲載するなどの対処をした模様です。

これにより、FREE&EASY6月号の市場価格が高騰しており、現在、Amazonでは1730円~といった値段が付けられています。


同誌は一時はヴィンテージ古着を頻繁に取り上げる雑誌として、古着ファンの間でも人気が高く、非常に評価の高い雑誌でしたので、今回の件によってガッカリされた読者も多いのではないでしょうか。

レビューにも非常に残念に思っておられる方のレビューが掲載されています。

たった今、NHKのニュースで捏造記事のことを知りました。今号は回収になるとの報道でした。60、70年代をメンズクラブやポパイを教科書にファッションを謳歌した現在の親父世代は悲しいです。
なんでこんなことになったのでしょうか?ファッションの根本である「センス」を疑わざるおえない状況です。編集者の真摯なる釈明を求めたいです。

書店から回収といっても、問題発覚まで時間が経っており、書店での販売はほとんど終わっていたはずですので実質的な損害はそれほどないと想像されます。

皮肉にも7月号のタイトルは「本物には理由がある」というタイトルを付けてしまって、なんとも格好がつかない感じになってしまっていますが、7月号では問題発覚から発売日まで期間がなかった様ですので、8月号で"本物"の対処と事情説明を見せて欲しいですね。