要注意!!ネット通販トラブル急増のワケ。

ネット通販トラブル急増のワケ

近年、ネット通販トラブルが急増しています。
便利なネット通販ですが、利用の際はよく注意して利用する必要があります。

国民生活センター発表の数字が下記の通り。

年度200920102011201220132014
相談件数131,653155,937178,125175,223200,2837,453(前年同期 4,832)

以上のように年々驚異的な勢いでネット通販トラブルが急増しております。
今年度は更に三倍ぐらいまで伸びそうな勢いですね。

具体的な相談例も公開されておりますので、抜粋しておきます。

  • SNSの広告から無料ダイエットサプリメントを注文したが、金額や数量の表示や申し込み確認画面もなく注文が確定され、受付済のメールが来た。解約したいが連絡先がどこにも書いていない。
  • インターネット通販で電動自転車バッテリーの交換サービスを利用した。ところが、戻ってきた商品が使えない。詐欺ではないか。
  • インターネット通販でブランドのブーツを注文した。「在庫がなくキャンセルします」とメールがあったのであきらめて、デパートで買ったのに後になって届いた。返品したい。
  • 2カ月前折込チラシを見て印鑑セットを注文し今日届いたが、メーカー名や材質の表示がない。通販会社の対応に不満だ。
  • インターネット通販で、ブランドのバッグを購入したが商品が届かない。ホームページが開かないので心配だ。返金してほしい。
  • 4カ月前、パソコンにセキュリティが弱いと表示が出たので、セキュリティソフトをダウンロードしたら、毎月の支払いが必要なソフトだった。やめたい。
  • インターネット通販で年賀状の印刷サービスを申し込んだが承諾メールが届かない。注文確認のメールを送っているが返信が来ず心配である。
  • インターネット通販で紳士用ジャケットを注文した。解約できないとの記載はないのに、解約を申し出たら断られた。解約したい。
  • インターネット通販でムートンブーツを注文し、外国人らしき名義の口座に代金を振り込んだが、商品が届かない。メールにも返事がない。
  • パソコンで検索したサイトで、スニーカーを購入し、代金を前払いしたが、商品は届かず、サイトはなくなってしまった。どうしたらいいか。
まずファッション関連で目立つのは「ブランド」ですね。
高価なブランド物はついつい安く出品されているネットショッピングで買ってしまったりしてしまいがちですが、「ネットショッピングで安く販売されているブランド物」こそ要注意です。
他にムートンブーツなどわかりやすい流行の商品もターゲットになりやすいと推測されます。

また以前、下記記事で取り上げましたが、「外国人らしき名義の口座」は要注意です(実体験あり)。

「有名ブランド激安サイト」詐欺サイトの見分け方とオンラインショッピング詐欺体験談。

BASEやSTORE.jpなど無料のオンライン作成ツールの登場を筆頭に気軽にオンラインショップを開くのが簡単になってきているため、そういった詐欺商法を行っているような人物にとってもオンラインショップを開きやすくなっている背景があり、トラブルが急増しているものと思われます。

オークションは減少傾向

反対にインターネットオークションは前述のような無料のオンラインショップ作成ツールなどの登場で、業界規模が縮小傾向にあるためか、相談件数は少しづつ減少しています。

年度2011201220132014
相談件数7,3936,8866,724190(前年同期 188)

こちらは本当に少しづつですが減少中です。

減少しているからといって安心出来るわけではなく、あくまでオンラインショップにシフトしているだけで、トラブルが起こる頻度が低くなったわけではないので、注意が必要です。
オークションは個人同士の売買で、出品ハードルも低いので依然トラブルにはなりやすく、今年も現在のペースで行きますと年間7000件前後の件数に収まりそうな感じです。
  • インターネットオークションで「本物」と紹介されていた婦人用ブランドバッグを落札し、届いたが偽物だった。返金してほしい。 
  • インターネットオークションで軽自動車のエンジンを落札したが、届いた商品は純正商品ではなかったので返品したい。しかし、相手と連絡がとれない。 
  • 先月、携帯電話のインターネットオークションで切手を落札したが商品が届かない。カード会社から請求を受けている。支払いたくない。
  • インターネットオークションでコートを買ったが、異なるブランドのコートが届いた。解約し全額返金してもらいたい。 
  • インターネットオークションで未使用で新品同様とあるのを見てバッグを落札したが、傷があった。返品に応じてもらえず、納得できない。
  • 知人に頼まれネットオークションでCDを出品したが、落札者からCDが偽物であり警察に届けると言われた。どうしたらよいか。 
  • ネットオークションで2人からスマートフォンをそれぞれ落札した。品物が届いたものの、ロックがかかっていて使えない。返金してほしい。 
  • インターネットオークションでパソコンのソフトウェアを落札した。届いた商品は偽物だった。返品するので返金してほしい。 
  • インターネットオークションで帯を落札したが、写真では分からないシミが多数あり、電話やメールで返金を求めたが無視されている。 
  • ネットのオークションサイトで、ブランド物のスニーカーを購入したが、偽物が送られてきた。返品したい。 
以上の事例からはやはりオークション関係は返品関係が多いですね。
「ノークレームノーリターン」「中古品ですので理解のある方」など出品者側に有利な言葉が存在するので、悪意のあるなしに関わらず出品者側の説明不足で商品の状態などがうまく購入者に伝わっていなくてトラブルになるケースが多いように感じます。

また今後はオークションからメルカリやミンネなどフリマアプリなどにこうした詐欺の場も変貌していきそうな予感がします。

そしてもうひとつ目立つのは高額品のトラブル。

オークションでもオンラインショッピングでも、高額商品を購入する際は特にご注意くださいね。