モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンが売上高の伸び回復から知るヴィトンの凄さ。

売上高の鈍化が懸念されていたモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの売上高の伸びが2013年10月-12月期に回復を見せた。

仏LVMH:ファッション部門の売上高の伸び回復|Bloomberg.co.jp
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N08AXU6VDKHS01.html

ここ数年、日本では売り上げの伸び悩みが見受けられるルイ・ヴィトンですが、数年前に中国の好調で売上高を伸ばしたものの、やや伸びが鈍化しておりましたが、傘下にある「ケンゾー」などの好調もあり「10-12月期の売上高は本業ベースで7%増加。伸びは1-9月期の4%増から加速した。」との事です。

あまり詳しくない分野なので、ケンゾーがモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下という事にも驚きましたが、傘下にあるブランドを見て納得。

ルイ・ヴィトン
ロエペ
セリーヌ
ジバンシィ
ケンゾー
フェンディ
ベルルッティ
エミリオ・プッチ
ダナ・キャラン
マークジェイコブス
クリスチャンディオール
タグ・ホイヤー

など。
このような高級ブランドを傘下に収めることで
LVMHグループの相乗効果は路面店戦略においても表れています。大阪にある、LVMH所有の複合ブランドビル「エトワール心斎橋」には、クリスチャン ディオール、フェンディおよびショーメが入居し、旗艦店として展開しています。グループのブランドがまとまることで高い集客力が生まれ、業績の向上に貢献しています。
と、数々のブランドを傘下に治め、ブランドを単独で展開するだけでなく、各ブランドの集合体を作ることで相乗効果を生み出したり、また一つのブランドの業績だけで揺らがないような絶対的な高級ブランド集合体を構成しております。

日本では一時行き渡り過ぎたこともあり、消費者の飽きも感じられましたが、ここ数年は売り上げの35%を占めるアジア戦略を中国を軸にシフトし、今後は恐らくインドやインドネシアなどネクストの国へのアプローチが想像されます。

ルイ・ヴィトン単体では日本での一時の人気を取り戻せるかどうかは見えませんが、アジアではこれまで以上の存在感を見せて行くような予感です。

グループ全体としてはマーク・ジェイコブスやケンゾーなど、この時代でもきっちり人々の心を掴んでいるブランドを傘下に持っていることからも、国内でも今後も堅調な成長が期待できそうです。

しかし、傘下にあるブランドの名前だけでも凄いグループですね。