ファーストリテイリング2014年8月期決算は増収減益!

ユニクロ、ジーユーなどを展開する世界トップ4のアパレル企業「ファーストリテイリング」の2014年8月期決算は売上収益が1兆3,829億円(前年同期比21.0%増)、営業利益は1,304億円(同2.8%減)、当期利益は793億円(同26.2%減)となり、増収減益となりました。

減益の原因としては
「J Brand事業において減損損失193億円、店舗の減損損失46億円を計上した影響によるものです。また、当期利益では、金融収益が前期の222億円から今期は60億円に減少したことにより減益幅が大きくなっております。」
との事で、ジーンズが売れない時代という事もあってか、2012年末に買収したLAのジーンズブランド「JBrand」事業が不振だったのが原因で、主力のユニクロに関しては国内、海外とも増収増益を達成しており、ファーストリテイリングとしてはそれほど大きなダメージを受ける減益ではないと思われます。

特にユニクロの海外事業は大幅な増収増益(165.1%増益)を達成しており、やや飽和状態な印象も受ける国内ユニクロ事業に変わって、今後も”グローバル企業ユニクロ”の主力として事業を支えて行きそうです。

とは言え、国内事業も11.6%増という大幅増益。
こちらの理由としては、既存店売上高が1.9%増収となったこと、スクラップ&ビルドによる店舗の大型化で1店舗当たりの売上収益が増加したlことが挙げられております。
ただ気になるのは客数は減っている点。
"安さのユニクロ"のイメージ脱却を図っており、有名アーティストやデザイナー、ブランドとのコラボレーションなど、価値のある者を生み出す方向にシフトしてきており、ここまではこういったイメージチェンジ・マイナーチェンジがうまく行っているのではないかと思います。


次期の見通しとしては売上収益1兆6,000億円(前期比15.7%増)、営業利益1,800億円(同38.0%
増)、税引前利益1,800億円(同32.9%増)、当期利益1,080億円(同36.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,000億円(同34.1%増)を予想と世界TOP3のGAPを捕えるほどの売上高を目指しており、その他数値も非常に強気な数字が並んでおります。

ユニクロの柳井会長はどちらかというと高らかに宣言し、凄腕で実現するタイプの剛腕経営者というイメージがあり、この目標をかなえるために、今後もどんどん勝負手を打って行きそうな気配です。

ユニクロ社員の年収テーブルが公開され、話題になっていますが、こうした「完全実力主義」において社員育成をし、やる気を引き出し、更なる成長を目指していくようです。
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