サムスンがファッション事業「エイトセカンズ」強化。韓国版ユニクロになれるか?

韓国の大手総合企業「サムスン」がファッション事業を強化し、韓国版ユニクロになれるか、と注目されています。

「韓国版ユニクロ」になるか?・・・サムスン系列会社が「ファッション事業」強化=韓国メディア (サーチナ)|Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140604-00000001-scn-bus_all

サムスングループはスマートフォンのGARAXYのヒットなどが日本でも知られる家電メーカーですが、家電だけではなく自動車から造船からファッションから金融からと、さまざまな業種で成功を収めている韓国を代表する企業です。
サムスンエバーランドは、ファッション部門のイ・ソヒョン社長が自信作とするSPA(衣料品等の開発、製造、販売までをいち業者が一元化する業態)ブランドの「8IGHT SECONDS(エイトセカンズ)」を前面に出し、世界的なブランドに育てるための作業に入る予定。
サムスンエバーランドのファッション部門の関係者は「技術、人材、経営インフラを確保し、海外進出を積極的に推進する」とし、「エイトセカンズは、来年の中国市場への進出を目指している」と述べた。
2012年2月に1号店を開いたエイトセカンズは、初年度に600億ウォン(約60億円)の売り上げを達成し、翌年の2013年には1300億ウォン(約130億円)を記録。
サムスンエバーランドは創業者イ・ビョンチョル氏の長女イ・ブジン氏が社長を務めており、また記事中に出てくるサムスンエバーランドの中のファッション部門のイ・ソヒョン社長はビョンチョル氏の次女でブジン氏の妹にあたり、サムスンの中でもかなり力を持っていると想像されます。

サムスングループは韓国のGDPの18%を占めており、「サムスンブランド」の韓国での人気は他の追随を許さず、2012年にエイトセカンズを開業してから売上高は2012年600億ウォン、2013年は1300億ウォンと急成長しており、今後も韓国では一気にシェアを獲得していくと思われます。

中国は日本のユニクロを始めZARA、H&Mなどグローバル企業がこぞって進出し、激しい競争が繰り広げられておりますが、距離的なアドバンテージのあるエイトセカンズは他社より低価格を実現出来る可能性を秘めており、家電などサムスンの他の業態での成功例などから考えても、ユニクロなどが中産階級をターゲットに展開しているのに対し、もう少し低い労働者階級からを顧客層に取り込む事が予想され、うまくハマれば中国でも一気に成長する可能性を秘めていると思われます。